秩父⇔東京、旅するレストラン「至福の52席」、おいしく楽しく至福の非日常を満喫しました!

休日、長瀞で食べて遊んで、帰りの西武秩父駅

お土産も買って、これから東京に戻ろう。

しかし乗車するのは、いつもの特急電車ではない。

それは、旅するレストラン「至福の52席」

非日常な光景、至福のひと時!旅するレストラン『至福の52席』

15:45、三番線ホームに4両編成の電車が入ってきた。

乗車口に移動してドアが開くのを待つ。

15:50、ドアが開く。

すると、ササッと赤いマットが敷かれる。

いらっしゃいませ、こちらへどうぞ。

乗務員スタッフはまるでホテルスタッフのよう。

さすがプリンスホテルを展開する西武鉄道グループ。

ホテルのレストランのようなお出迎えで、気分よく席につく。

クリアスタンドを見ると、車両編成だ。

客席車両はキッチン車両を間に前後に1両ずつ。

それぞれ4人掛けテーブルと2人掛けテーブルで26席。

確かに全部で「52席」だ。

季節に応じて3か月ごとに変わるメニュー

それでは「52席の至福」デビュー、しっかり楽しませていただこう。

ペーパーナプキンを膝の上にのせて準備をする。

そしてメニューを見る。

先頭タイトルには、「52席の至福」からの季節の一皿

メニューは季節に応じ、3か月ごとに変わるようだ。

その下を見ると、本日のメニューが並ぶ。

前菜 appetizer

プレミアムヤシオマスのコンフィと深谷ネギのブランマンジュ

スープ soup

里芋の濃厚ポタージュ アワビとしゃくし菜漬けと共に

メイン main dish

和牛のプロヴァンス煮込み 秩父舞茸の焼きリゾットを添えて

そして、

デザート dessert

ベリーベリー・ヴァシュラングラッセ

お飲み物 beverages

よこぜのおいしい紅茶

秩父など地元の食材も活用したラインアップか、いい感じじゃないか♪

すると、いらっしゃいませ!

スタッフがテーブルまで来てご挨拶。

キッチン車両の見学は可能であることや、飲み物の説明などもして、笑顔で奥へと戻っていく。

ウェルカムドリンクに干し芋とクリームチーズのブルスケッタ

そして今度は別のスタッフがボトルを持ってテーブルに。

ウェルカムドリンクのスパークリングワインだ。

そして、コースターはお土産にお持ち帰りいただけます、と。

確かに立派なコースター。

これは遠慮なく、お持ち帰りさせていただこう。

そして16:00、コトン!

電車が動き始めた。

旅するレストラン「52席の至福」のはじまりだ。

思わず、同席の相方と乾杯する。

そしてスタッフの案内のもと、木の箱を開ける。

干し芋とクリームチーズのブルスケッタ。

カンパーニュにトッピングされているのは秩父産のさつまいもで作った干し芋と燻製をかけたクリームチーズ。

サックリしたカンパーニュに、さつまいものほのかな甘み、チーズの塩味、酸味がナイス。

スパークリングワインとともに、「至福の52席」のスタートを見事に飾ってくれる。

私はワイン片手に相方と楽しかった長瀞話で談笑。

すくい損ねて失笑を買った「流しそうめん」や、賞味期限30分の「秩父生プリン」。

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そして夜のとばりがおり始めると、「52席の至福」からの季節の一皿。

メインイベント、料理のスタートだ。

前菜 appetizer

まずは、前菜。

「プレミアムヤシオマスのコンフィと深谷ネギのブランマンジュ」の登場だ。

プレミアムヤシオマスのコンフィをひと口いただく。

さすが、イベリコ豚で有名なオレイン酸を多く含むプレミアムヤシオマス。

やわらかくて、脂はとろける感じ。クセのないすっきりとした味わいもいい。

さらに深谷ねぎを使ったグリーンのソース。

これを付けていただけば、その甘みで味わいの幅が広がっていく。

そして、深谷ネギのブランマンジュ。

季節の一皿らしく、もみじ入りの美しい姿だ。

パクっとすれば、ネギのいい風味、ネギのやさしい甘みが口の中に広がっていく。

スープ soup

お次は、円盤のような器でスープが登場。

アワビと秩父の名物しゃくし菜漬けの入った、里芋の濃厚ポタージュだ。

スプーンを持って早速いただく。

おー、しっかり濃厚里芋。

鶏のスープとアワビの煮汁で仕上げるというスープはコクと旨みもしっかり。

さらに、しゃくしな漬けの塩気、七味の辛みがいいアクセント。

アワビもやわらか、お酒や昆布を使った蒸し上げ仕事もしっかりだ。

フルートの生演奏が『至福の時』を演出

すると、車内に二人のドレス姿の女性が登場。

おっ、フルートの生演奏だ。

車内という非日常の空間で、おいしい料理、さらに生演奏まで。

これまた「至福」、いいじゃないか♪

すると、付け合わせの野菜とピクルスが登場。

メインデッシュ main dish

おっ、次はメインデッシュだ。

おかわりワインを注文しよう。

ワインをひと口飲むと、お待たせしました!

メインデッシュ、秩父舞茸の焼きリゾットを添え、和牛のプロヴァンス煮込みの登場だ。

まずはスプーンでリゾットをすくって、パクっと。

ほのかな香ばし感、舞茸、きのこがメチャいい感じ♪

続いてメインの和牛、お肉をパクっと。

う~ん、やわらか~、さすがプロバンス風煮込み♪

質もいいのだろうが、香味野菜などと一緒じっくり煮込んだことがわかるやわらかさだ。

そして食感を楽しむと同時に、和牛ならではの旨みが口の中いっぱいに広がっていく。

すかさずリゾット、またまたビーフ。

う~ん、幸せ~♪

しかしまたまだ許してもらえない。

オレンジジュースで香りと爽やかさを加えたというピクルス。

これがまたナイス。ジューシーなビーフによく合う。

そしてメインデッシュをおいしく食べ終える。

キッチン車両を見学

窓の外を見るとすっかり夜。

おっ、そうだ。

キッチン車両の見学もさせていただこう。

おー、こうした車内の光景はなかなか見ることはではない。

これもまた非日常、「至福」ならではのアトラクションだろう。

デザート dessert

そして席に戻ると、デザート。

キッチン車両で見た、ベリーベリー・ヴァシュラングラッセの登場だ。

ヴァシュラングラッセは、メレンゲ、クリーム、アイスクリームを合わせたフランスの伝統菓子。

スタッフに聞くと丁寧に説明してくれた。

これはいただく場所、角度でいろいろ楽しめる「至福」のデザートだ。

お飲み物 beverages

デザートを食べ終わると、〆のお飲み物。

秩父、よこぜのおいしい紅茶だ。

名古屋の喫茶店ではコーヒーに「豆菓子」が付いてくるらしい。

しかし、こちらは「ちちぶ まゆ」。

ハチミツも名物の秩父は、メープルシロップ入りのマシュマロだ。

おっ、そろそろ新宿駅が近くなってきた。

紅茶&ちちぶ まゆもいただき、料理、イベントはこれで終了だ。

お土産も!

と思ったところ、お土産のご用意がございます!

おー、さすが「至福の52席」、お土産付きか。

開けてみると、秩父うどん、おっ切りうどん、かぼす七味。

秩父のうどんセットだ。

これは帰宅してからも楽しみだ。

そして電車は西武新宿駅に到着。

ありかとうございましたー!

スタッフみなさんの笑顔に見送られてホームに降りる。

いやー、お土産までもらって、大満足の「至福の52席」だった。

 

旅するレストラン「至福の52席」の運行(東京/池袋・新宿⇔秩父)は土曜と日曜にそれぞれ2本。乗車時間は電車によって異なり、2時間~3時間程度。料理コースは、東京を昼前に出発するブランチコース(15,000円/人)と夕刻に秩父を出発するディナーコース(18,000円/人)の2種類が用意されています。今回は私が利用したのは、秩父発のディナーコース。運行時刻や時間、そして料金等は変更となることがあるので、ご利用の際は最新情報を西武鉄道ホームページでご確認ください。

 

【旅するレストラン「至福の52席」】

西武鉄道ホームページ

https://www.seiburailway.jp/railways/seibu52-shifuku/

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