【めんめん かめぞう】アド街、モヤさまにも登場!新博多とんこつラーメンいただきました!
神保町から水道橋に向かって歩いていると、左にラーメン屋さん。
上を見上げると、大きな看板。
出没!アド街ック天国
放映ラーメン
替え玉1玉サービス
600円!
大きな看板と言えども、限られたスペース。
その中に、興味、関心をひくキャッチが見事におされめられている!
さらに、脇の黄色い看板を見ると、んんっ!?
新博多とんこつラーメン
新博多とんこつラーメンってなんだ?
聞いたことがない。
シン・博多ラーメンか!?
こちらも見事なキャッチ、ネーミング。
なんだか、無性に食べてみたくなる。
よし、替え玉1個サービスで600円のコスパのよさ。
今日のお昼は、こちらでいただこう!
外にある券売機。
アド街放映、600円、替え玉1玉無料の「シン・博多ラーメン」をさがす。
しかし、ボタンにあるのは、
チャーシュー麺 940円
ニンニク豚骨ラーメン 780円
コーン豚骨ラーメン 780円
こってり豚骨ラーメン 780円
たかな豚骨ラーメン 780円
味玉豚骨ラーメン 780円
香油ラーメン 800円
どれも、替え玉1玉無料だが、780円~940円。600円ではない。
んんっ、と目線をさらに右にうつすと、あった!
ブランクのボタンをひとつはさんで、博多豚骨ラーメン 670円!
600円ではなく670円だが、これだろう!
券売機に、70円値上げしましたの貼り紙もある。
今どきの物価上昇で、値上げはやむなし。
むしろ600円→670円、1割程度の値上げは、良心的だ。
よし、アド街放映、670円、替え玉1玉無料の「シン・博多ラーメン」いただこう!
「博多豚骨ラーメン」の食券を買って、入店する。
店内は奥に長く、7、8席ほどのカウンター席。
いらっしゃい!寡黙な感じの大将に迎えられ、席に着く。
私も、静寂な雰囲気を乱さないよう、お願いします!
寡黙にひとことだけ言って、食券をテーブルの上に置く。
すると、大将、食券を受け取り、寡黙に空のコップをテーブルの上に置く。
私も寡黙にそれを受け取り、テーブルに置かれたポットから冷水をコップにそそぐ。
なんだか、以心伝心、いい感じだ。
大将は背を向け、「一杯」を作り始める。
手慣れた手つき、無駄のない的確な動き、そして男の背中にはシブさも感じる。
目線をテーブルに戻すと、調味料はコショウだけだ。
おれのラーメンはこれで十分!、的な大将の想いを感じる。
と、いろいろ妄想していると、はい、お待たせ!
おっ、「新博多とんこつラーメン」の登場だ!
丼ぶりを両手で持って、テーブルの上に置く。
んんっ、博多ラーメンなのに、白濁スープじゃない!?
醤油、東京系、茶褐色のスープだ!
さらに、博多ラーメンお約束の、きくらげや、紅ショウガもない。
輪切りのねぎも、博多ラーメンのねぎとは違う気がする。
しかし、麺は極細ストレート、これは博多ラーメン系だ。
博多ラーメンなところもあるが、博多ラーメンではない。
これが、新博多とんこつラーメンか!
よし、いただこう!
スープをレンゲですくう。
おっ、スープには、背脂も浮かんでいる!
これを、ひと口、すすっと!
おおっ、魚介系の出汁!
ベースに豚骨を感じるが、魚介系出汁の旨みが前に出る!
豚骨特有のクセはなく、醤油タレきいたすっきりとした味わい!
これが、新博多とんこつスープか。
そして、レンゲをおはしに持ち替え、麺をすくう。
こちらは博多系、極細ストレート麺を、勢いよくすすり込む!
おおっ、カタめのゆで具合も、博多系!
あま噛みすると、プツンとキレる!
う~ん、これはぐいぐいイケそうだ!
モヤシのシャキシャキ感も、いい感じ。
さらに、麺が進む!
そして、チャーシュー!
スープの熱で、脂がいい具合に馴染んできたところで、ぱくりっ!
う~ん、ナイスっ!
そして、モヤシ&ねぎをワシっとやって、
麺もワシっと、すすり込む!
あっと言う間に、麺を食べあげ、替え玉お願いしまーす!
すると大将、鋭い眼差しでこちらを見る。
えっ、なんかいけないことした?と思ったが、
どうします?
ええっ?
カタめがうまいんだよな、と。
んんっ、麺のかたさを聞いてくれているのか。
うまいんだよな、と言われたら回答の余地はない。
チコちゃんにおこられないように、カタめでお願いします!
大将は無言で仕事に戻り、すぐに、はい、お待たせっ!
替え玉の登場だ!
私は再び以心伝心、速攻、無言で替え玉をすすり込む。
おおっ、バリカタとまではいかないが、一般的なカタめ以上。
いい歯ごたえ、いい切れ具合!うまい!
大将の言う通りにしてよかった!
そして、替え玉も一気に食べあげ、ごちそうさまでしたー!
席を立とうとすると、となりの常連と思われるお客さんが大将に話しかける。
この間、「さま~ず」にも、出ていたね。
ええっ、アド街だけではなく、モヤさまにも?
さらに、JK(女子高生)との写真も話題になってたねー、と。
ええっ、アド街、もやサマに、さらにJK!?
と席を立ち、後ろの壁を見ると、ペタペタと写真。
写真は芸能人や芸人さんではなく、十歳代の若い女性達、JKと大将だ。
しかし、そこにいる大将は、今私の目の前にいる大将ではない。
そこにいるのは、満面の笑みの大将。
ラーメンのうまさや、コスパだけではない。
御歳60歳台の大将の魅力、秘めたるものを感じながら、お店を出た。
【めんめん かめぞう】
千代田区西神田2-1-1
03-3221-1852
11:30-19:00 日曜定休
神保町駅5分 水道橋駅6分
※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
【地 図】
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