【桑ばら】しょっぱくてウマ過ぎる!「塩の権威」の塩ラー、肉厚Wチャーシューメンいただきました!

池袋

知人宅に向かい、サンシャイン通りから脇道に入る。

すると、入店待ちの列。

お店の看板を見ると、シオソバくわばら

おおっ、「塩の権威」とも言われる、あの「桑ばら」だ!

塩の最高権威【塩そば専門店 桑ばら】

ネットやSNSでその名を見るたび、是非行ってみたいと思っていた!

幸い、約束の時間まで余裕がある。

これは、「権威の一杯」をいただいてから、知人宅にいこう!

早速、店の脇にあった券売機へ向かう。

気になるアンケート!?

と思ったが、入り口のクシャッとした貼り紙が気になった。

第1364回お客様アンケート結果!?

第1位 麺が固い

第2位 スープがしょっぱい

第3位 店が狭い

第4位 店が汚い

第5位 夏熱い

第6位 冬寒い

第7位 店主の顔が生理的に受け付けない

ネットやSNSで見ているので、スープは塩辛く、麺はカタいことは認識している。

しかしなんだ、この自虐的なおもしろいアンケート結果発表は!?

と思いながら、券売機

塩ラーメニューがいろいろ並んでいる。

MENU説明は分かりやすい??

さて、どれにしようかと上を見ると、

分かりづらいとのご指摘を受けて簡単なうちのMENU説明です。

おっ、トリセツ、あるじゃないか!

しかし、これを見ると、んんっ!

〇塩そば

塩スープに入ったそば。

〇塩つけそば

カップヌードルじゃありません。3分じゃ出せません。

〇かけそば定食

原価のかからない具なし塩かけそばにご飯をつけた店主がウハウハアイヤイヤーになるやつ。

〇チャー麺定食

チャー麺って意味知ってる?俺は知らない。じゃあね。

〇塩油そば

塩と脂と具と麺を自分で混ぜて食べる従業員が楽なやつ。

〇麺が太い塩そば

麺太い。脂多い。量多い。だから嫁と子供に早く帰ってきてほしい。

〇塩そばNEO

パトラーッシュッ。ファイナルフラーッシュ。

なんだ、このおもしろ過ぎるトリセツは!?

さらに、横のもう一枚を見ると、

当店スープしょっぱいです。

しょっぱいのが苦手方はおいしく感じられない恐れがあります。

塩はしょっぱい。

砂糖は甘い。

これ当たり前。

ただ食べてみたらウマいじゃんて思ってくれる

可能性がなくにしもあらずなの。

アラブの石油王の娘と結婚したい。

う~ん、塩の権威のラーメン店は、こんなにもユーモアあふれるお店だったのか。

当店は「ラーメンの鬼」と言われた故佐野実氏が認めたラーメン店。

それがきっかけになって、世に名を馳す「塩の権威」が誕生した、と聞いていた。

ラーメンの鬼から、コワもて店主の店かと思い、ちょっと身構えていた。

が、ユーモアのシャワーでなんだか気が楽になった。

よし、注文はリッチにチャーシューメン「塩チャーシューそば」でいこう!

店内

そして、列に並び、待つこと10分ちょっとで入店する。

店内は確かに広くはない。カウンター席10席もない。

しかし壁を見ると、色紙が並び、その人気ぶりが伺われる。

私は、こちらへどうぞーと言われて席につく。

そして食券を渡して、しばし「お宝」を待つ。

ふと、脇を見ると、また貼り紙

当店は特別な手法でチャーシューを焼いたり、

イケメンが働いていたり、

パンダが笹を食べていたりなどということは、

絶対にございません。

ほんの出来心で厨房内をのぞかれますと、

油がはねて一生ものの傷が残る場合がございますのでご注意ください。

こちらもユーモアあるメッセージだ。

しかしこの貼り紙も、表の貼り紙も、ユーモアながらも本質も語るメッセージを感じてしまう。

ガツンとくる塩味と後から来る旨みと甘み!澄んだスープとストレート麺の相性は最高!

と思っていると、お待たせしましたー!

おー、「塩チャーシューそば」の登場だ!

微妙な白濁のある透明スープに、歯ぎれがよさそうなストレート麺

その上には、焦がし系ゆで系肉厚のWチャーシュー

そして、やや太メンマに、ヒラリと漆黒海苔

おっ、海苔の上には、ほぐした貝柱がパラっと!

これが念願だった「桑ばら」の塩ラーか!

しかもチャーシューメンでいだけるとは、なんて幸せ!

それではいただこう!

まずはレンゲでスープをすくって、すすっ!

うわぁ、しょっぱ

んんっ、その直後、口の奥に旨み甘みがじわーっと!

なんだ、このしょっぱさガツン旨みと甘みじわーっの、二段攻撃は!?

もうひと口、すすっ!

やはりまた、ガツンと、じわーっと!

これは、イケないしょっぱさかもしれない。

だが、とどめなくイケでしまうしょっぱさ、うまさだ!

これが、タレを作らず岩塩だけを溶かし込むという、「権威」塩スープなのか!

塩だけで、この旨み甘みコクを出しているとは驚きだ!

よーし、麺もいただこう!

ストレート細麺をすくって、すすっとすすり込む!

おー、カタっ!アンケート調査結果、正解だ。

が、パツンと切れよく、つるんとのど越しもいい!

加水低めの麺に、しょっぱいスープがメチャメチャ合う!

メチャうまい!

それでは、チャーシューもいただこう!

まずは、焦がし系!うわぁ、デカっ!パクリっ!

おー、香ばし&ジューシー

前に出てくる肉々感がたまらない!

続いて、ゆで系も!うわぁ、ほろほろっ!パクリっ!

おー、やわらか&ジューシー

口の中でとろけていく肉々感がたまらない!

二種類のチャーシューはそれぞれ二枚

もう一度、香ばし&ジューシー、やわらかジューシーが楽しめる!

シャーシューそばにしてよかったー!

そして再びスープをすくう。

再びをすすり込む。

このしょっぱさ、このカタさがたまらない!

そしてちょっと太めのメンマが、やさしいアクセント!

ますますが進む!

そして貝柱の乗った海苔で麺をつつんで、パクリっ!

おおっ、想定していた磯の香りだけではなく、貝柱の旨みも!

そうか、この貝柱、後入れの出汁のような仕事をしているのか。

ガツンと来る旨みコクに、魚介系まろやかな旨みコクをプラス!

メッチャいい感じだ!

そして2枚目、香ばし&ジューシー

やわらか&ジューシーも!

う~ん、サイコーだ!

わかっちゃいるけど、しょっぱいスープがやめられない、止まらない!

そして、スープも飲み干し、ごちそうさまでしたー!

永年の悲願達成、大満足でお店を出た。

すると、さっきの貼り紙。

当店スープはしょっぱいです。

塩はしょっぱい。

砂糖は甘い。

これ当たり前。

やはり、ユーモアの中に、本質を語るメッセージだ。

さすが、「塩の権威」!

お店の案内

【塩そば専門店 桑ばら】

 豊島区東池袋1-27-5

 03-5952-0788

 池袋駅7分 東池袋駅5分

 11:00-20:30

※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。

※旧店名「まるきゅうらあめん」。

【地 図】

「うまログ!」は、木村進の食べ歩きのブログサイトです。

※うまログホームはこちら、バックナンバーはこちらから

※サイトは毎週更新。新着情報は Twitter(X) でお知らせしています。