【松栄亭】明治40年創業、漱石が通った洋食屋さんで漱石のためのメニュー、洋風カキアゲをいただく!

今日のお昼は、神田淡路町。

明治の文豪、夏目漱石が通った老舗の洋食屋さんで、

漱石のために作ったメニュー「洋風カキアゲ」をいただく。

明治40年創業!夏目漱石も通った老舗の洋食屋さん『松栄亭』

丸の内線の淡路町駅から2、3分ほどで、「松栄亭」に到着。

入口横には、Since 1907。明治40年の創業だ。

そしてその下、本日のランチには、

A.ロースカツコロッケ

B.ロースカツアジフライ

C.カキアゲライス

D.ロースカツビーフシュー

「洋風カキアゲ」の文字はない。

しかし「C.カキアゲライス」は、「カキアゲ」と「ライス」のことだろう。

古くからのとんかつ屋さんで「カツライス」と言えば、「トンカツ」と「ライス」のセット。

ここは洋食屋さんだが、「C.カキアゲライス」、これはきっと「洋風カキアゲ」と「ライス」に違いない。

いざ、入店!「洋風カキアゲ」とは?

それでは、入店しよう。

テーブル席で20席ほどのこじんまりとした店内。

私は、空いたテーブル席につく。

テーブルメニューは、

オムライス

デミグラスオムライス

カレーライス

カツカレー

カツ丼

んんっ、今度は「カキアゲ」の文字もない。

しかし、大丈夫。

当店のオリジナル、漱石のためのメニューがないわけがない。

ここは、漱石気分で注文だ。

マスターに、洋風カキアゲお願いしまーす!

すると、スープの付いたセットでよろしいですか?

私は、はい、C.の「カキアゲライス」でお願いしまーす!

ワンオペのマスターは厨房に戻り、料理を作り始める。

よし、無事に注文完了だ。

ちなみに今のマスターは四代目。

「洋風カキアゲ」のはじまりは、初代マスターの時代らしい。

「何か変わったものが食べたい」という漱石のリクエスト。

それを受けた初代マスターが、豚肉、玉ねぎ、玉子、小麦粉、塩。

あり合わせの材料で、かきあげのタネを作り、ラードじっくり揚げた一品。

それが明治の文豪のハートと胃袋をワシづかみ、令和の今に至っているようだ。

ボリューミーでナチュラル、やさしい味わいの『洋風カキアゲ』を漱石気分でいただく!

そしてしばらくすると、お待たせしましたー!

まずは、スープの登場だ。

コンソメ系、しっかりオニオンも入ったスープを楽しむ。

そして再び、お待たせしましたー!

「洋風カキアゲ」の登場だ。

おー、これが漱石のためのメニュー「洋風カキアゲ」か!

長さ20cm、厚み5cmはあろう。

見た目は、しっかり揚げられたボリューミーなオムレツだ。

よし、いただいてみよう。

漱石気分で「洋風カキアゲ」にナイフを入れて、パカっと!

おっ、水気を飛ばし、空気密度を高くしたオムレツ。

こんがり揚がった衣がなければ、そう思えてしまう。

そして、フォークをさしたひと切れを持ち上げ、パクリっ!

おっ、ふんわり~♪

塩に玉子に小麦粉はシンプル素材、ナチュラルでやさしい味わいだ。

脂身少なめの豚肉がやさしさのバランスを保ち、玉ねぎの食感が心地よさを与えてくれる♪

これは、おやつ気分で、どんどんイケてしまいそうだ。

そしてもうひと切れを、パクリっ!

よし、この味わいなら、ソースもよく合いそうだ。

ソースをササっと、カキアゲにかける。

おっ、ソースはウスターだ。

衣にしっかり馴染じむのがいい。パクリっ!

イエスっ!

ソースの味わいで、おやつ感よりも料理感が強くなっていく。

ライスも進む~♪

そしてまた、ウスターソース&洋風カキアゲでパクリっ。

う~ん、ソースな味わいに、千切りキャベツもよく合う♪

洋風酸味のトマトもいい感じだ♪

よし、次は、ピリっと系もプラスしてみよう。

ソースにカラシもちょこんと、のっけて、パクリっ!

イエスっ♪

ナイスなアクセントに、ライスもますます進む。

そして、ラスト洋風カキアゲだ。

これは、まずは半分をそのままでパクリっ。

う~ん、やさしい味わい「洋風カキアゲ」、原点に戻る。

残り半分は、ソース&カラシでパクリっ。

イエスっ!料理な「洋風カキアゲ」が楽しい。

そして、ごちそうさまでしたー!

漱石の通った洋食屋さんで、漱石のためのメニューを、漱石気分でいただく。

他ではできないぜいたくを満喫、お店を出た。

お店の案内

【松栄亭】

 千代田区神田淡路町2-8

 淡路町・小川町駅3分

 03-3251-5511

 11:00-14:00・17:00-19:30 日祝休

※料金、営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。

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