【王ろじ】大正10年創業、老舗とんかつ店の唯一無二、名物カツカレーいただきました!@新宿
今日のお昼はカレーの王様、カツカレー。
しかし行くお店は、カレー専門店ではない。
新宿の路地裏、老舗とんかつ店「王ろじ」。
カツカレーだけど、いつものカツカレーじゃない。
老舗の名物カツカレー「とん丼」をいただく。
目次
路地の王様!新宿の路地裏、老舗とんかつ店『王ろじ』
「王ろじ」は1921年(大正10年)創業の老舗とんかつ店。
とんかつの発祥には諸説あるが、「とんかつ」を切り分けて提供した最初のお店、「とんかつ」という名称をはじめて使かったお店とも言われている。
「王ろじ」という屋号は、「路地の王様を目指したい」。初代店主の熱い想いが込められたものらしい。
凝ったデザインの暖簾
それでは、お店に向かおう。
新宿三丁目駅を出て、新宿伊勢丹の脇の小道に入ると、お店に到着だ。
それでは、入店しよう。
あっ、そうそう。この5枚の暖簾。
真ん中の「王ろじ」をはさんで、左に「と」「ん」、右に「か」「つ」。
これは、豚の後ろ姿としっぽをイメージして初代店主がデザインしたものらしい。
なかなか「と・ん・か・つ」とは読めないが、とてもユニーク。
「路地の王様」を目指す初代店主は、なかなかのアイデアマンだったのだろう。
暖簾も「当店ならでは」を目指し、凝ったものにしたのであろう。
店内
おっと、それより入店だ。
早く「とん丼」いただこう!
「とんかつ」暖簾をくぐって入店する。
店内は、カウンター席にテーブル席で、20席ほど。
どうやら、満席のようだ。
すると店員さんがすぐに来て、
いらつしゃいませー、こちらへどうぞー!
B1F、ハイカラさんが座っていそうな大正ロマンなフロアに案内される。
メニュー
こちらの店員さんはいつも明るく丁寧で気持ちがいい。
気分よく席に着き、メニューを見る。
とんかつセット
エビフライセット
とん丼(カツカレー)
インディアンカレー
とんサンドイッチ
私はすぐに「とん丼」を注文する。
するとすぐに、お茶とおしんこが出される。
おしんこは、当店自慢の「王ろじ漬け」だ。
大根の千切りにニンジン、ピーマンを漬けた漬け物。
ピーマンも入っているのは、王ろじならではだろう。
しっとりしていて、酸味と旨みがめちゃナイス。
単品注文も受け付けているのは、うまさの証し、人気の証しだろう。
当店のとんかつ、とん丼は揚げるのには、13分程度かかる。
王ろじ漬けをちょびちょび楽しみながら「お宝」を待つ。
あっさりジューシーなカツに、どこか懐かしい味わいのカレーがたまらない!『とん丼(カツカレー)』
そして、お待たせしましたー!
お待ちかねのお宝、「とん丼」の登場だ!
王ろじカツカレー「とん丼」はお皿ではなく、丼ぶりだ。
丼ぶりに盛られたごはんに王ろじ特製カレーがかけられ、
その上には、3つにカットされた俵状のカツが、ドン・ドン・ドンと横たわる。
さらにカツには黒光りのソースがかけられ、めちゃうまそう♪
それでは、いただこう!
が、その前に、ひとつだけ注意事項だ。
丼ぶりはその下の平たいお皿に乗せられている。
しかしこれは、乗せられているのではなく、くっついている。
右手におはしやスプーン、左手で丼ぶりを持つと、あ~ら、不思議。
もれなく丼ぶりに下のお皿も一緒にくっついてきてしまう。
なんでこうなったのかは、定かではないらしい。
これもアイデアマン、王様、当店ならではを目指した先代の発案のようだ。
それでは今日も、丼ぶりを持たずにいただこう!
いつものカツカレーなら、まずは「カレー&ライス」からいただく。
しかし今は、丼ぶりの上に横たわる、でっかいカツが行く手を阻む。
まずは、カツからいただくべし!
おはしでカツをワシっとつかむ。
う~ん、今日もナイスな重量感♪
これを、大きく口を開いて、パクリっ!
イエスっ!
サクサクっとした心地いい衣の食感♪
お肉はあっさりながらも、ほどよい脂ですっきりジューシー♪
おはしで切れてしまうほどのやわらかさもお見事♪
ちなみに「とん丼」のカツは、ヒレではなくロースを使う。
しかしそのままでは使わない。
先代からの調理法。余分な脂身を取り除き、叩いて薄くし、巻いてから揚げる。
だからこそ出来る、このあっさりながらもほどよくジューシー、まさしく老舗伝統の味わいだ
さらに、カツにかかるほのかな酸味と旨みのソースもまたナイス♪
カツとの相性よし、カツをますますうまくしてくれる。
そしてひとつめのカツを平らげ、空いたスペースからカレー&ライスをすくう。
そして、パクリっ!
う~ん、辛過ぎず、いいお味♪
これは、ビーフスープをベースに、焼きリンゴやにんにく焼酎漬けなどで香味付け。
スパイスがなかなか手に入らなかった時代に、先代があみ出した王ろじ流の調理法らしい。
コクがあって、どこか懐かしさも感じる味わいだ。
そして、小麦粉加減もちょうどいい。
とろみ強過ぎず、弱過ぎず。
和をもって尊しとなすがごとし、サラっと系でいい感じ。
ごはんもややカタ、しっかりうまさをサポートする。
今日もスプーンが進む、どんどんイケてしまう♪
そして2つめカツをスプーンですくって、パクッと!
う~ん、たまらない♪
スプーンが止まらなくなってくる。
よし、ここで追いソース。
ソースをちょいがけして、とんかつ屋さんならではの味変も楽しもう。
イエスっ、ソースの旨みパワーアップ♪
やはり、とんかつ屋さんのソースのチカラは偉大だ。
さらに、七味もパラっと。
う~ん、ソースの旨みにピリっと感、これまたナイス♪
とんかつ屋さんならではの味変に、スプーンがますます止まらない。
そして、ラストカツも大きく口を開いて、パクッと♪
くー♪ますます、たまらない。
どんどん、グイグイいただき、またたく間に完食!
ごちそうさまでしたー!
名物「とん丼」を満喫、今日も大満足でお店を出る。
豚バラではなくベーコンを使う『とん汁』も当店名物
あっ、そうそう。
今日はいただかなかったが、当店名物には「とん汁」もある。
当店のとん汁は、豚バラではなく、イベリコ豚のベーコンを使う。
ベーコンと玉ねぎを炒め、麴味噌で仕上げるとん汁は、ほっこりかつ西洋風を感じる味わい。
そもそも当店の先代は、宮内庁御用達の洋食レストラン出身。
そこで磨かれたフレンチな技術・技法がとんかつ、カレー、そしてとん汁にも活かされている。
とん汁は、とつかつセット、海老フライセットにつく。
しかし、単品注文も可能だ。
カツカレーを豚汁といただくのは、カレー専門店ではできない。
これは、とんかつ屋さんならではの醍醐味。
「とん丼」に「とん汁」の唯一無二な組み合わせ。
これも是非味わいたい王ろじメニューだ。
お店の案内
【王ろじ】
新宿区新宿3-17-21
03-3352-1037
新宿駅5分・新宿三丁目駅2分
11:15-14:30・18:00-19:30
火曜ランチのみ・水曜定休
※料金、営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
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