【エン座】コシがあってなめらか!ほのかな小麦の香り、地産地消の優しい「武蔵野うどん」いただきました!
練馬での仕事が終了。「失礼しまーす」と取引先を出ようとすると、「木村く~ん!」と麺好き社長に呼び止められる。
いつもこのエリアのうまいラーメンを教えてくれる社長(→うまログダイジェスト/西武池袋線沿線ラーメン)。
今日もまたうまいラーメンを教えてくれるのか!?と思いきや、
「武蔵野うどん」って、知ってる?
おっ、今日はラーメンではなく、うどんか。うどんも大好物だ!
だが、武蔵野うどん。
東京北西部から埼玉県にかけての武蔵野台地のご当地うどん。それぐらいしか知らない。
いやー、名前だけは聞いたことはあるのですが、まだ食べたことがなくて。
あっ、しまった。
「知ってる?」と聞かれたのに「食べたことがない」の返答は、ミスマッチ。
食い意地のはった、食いしん坊の回答だ。
しかし、社長は笑って、
武蔵野うどん、
実はそう呼ばれるようになったのは古くはないんだよ。
武蔵野台地で昔から食べられてきたうどん。
それを、いつの間にかそう呼ぶようになったようだ。
小麦粉をはじめ、地元の食材を使ったうどん。
讃岐うどんとかと違って、おおらかなジャンリングのようだ。
特徴と言えば、大麦とかが入って、やや黄色味かがっている。
弾力、コシがあって、出汁は、おもに鰹節ベース。
具は、野菜が主だったが、最近は豚肉を入れるのが多いかな。
おー、そうだったのか。覚えておこう。さらに社長は、
そうか、食べたことがないなら、近くのお店教えてあげるよ。
お店は「エン座」。おいしいと評判のお店だ。
練馬駅から4つ先の石神井公園にあるよ。
ちょっと歩くけど、散歩がてら。
おいしい「武蔵野うどん」を食べてみたら!
ちょうどこれからお昼にしようと思っていたところ。ベストタイミングだ。
いつもありがとうございます、そうします!と言って取引先を出る。
よし、お昼は、武蔵野うどんデビューだ!
西武池袋線を石神井公園駅で降り、お店に向かう。
お昼の時間と言えども、まだ仕事中。
社長の言うように、散歩がてら、というわけにはいかない。
石神井公園の静かな風景をチラ見しながら、速足でお店に向かう。
おっ、うどん房 エン座!ここだ!
建物の入口に進むと、練馬区立 ふるさと文化館。
お店は、区の施設の中にあるのか。
建物に入ると、すぐにお店の入口。
となりを見ると、かごの中にメニューがある。
先に注文を決める方式のようだ。
よし、とメニューを見る。
おっ、武蔵野うどんはこれだろう!先頭にある、
伝統武蔵野 つけうどん
糧(かて)うどん/もり・釜 850円
霙(みぞれ)糧うどん/もり・釜 900円
しかし、「糧(かて)」って、なんだ?
もう1枚を見ると、
糧(かて)うどん
糧(おかず)の入った温かいつけ出汁でうどんを食べます。
糧は、おかず。汁に入った具材のことか。
かけうどん、かけ汁ではなく、具入りということか。そして、その下を見ると、
霙糧(みぞれかて)うどん
糧の入った温かいつけ出汁に、おろしを入れてでうどんを食べます。
糧うどんと霙糧うどん、違いは霙、大根おろしの有無か。
メニューの下にあったもう1枚を見ると、大将おすすめ!
おっ、大将おすすすめは、みぞれ糧うどんか!
よし、注文は、みぞれ糧うどんにしよう!
それと、せっかくの武蔵野うどんデビューだ。
大将おすすめをもうひとつ!
地野菜のかき揚げもいってみよう!
注文をお店の方に伝えると、
10分ほどお待ちください。
10分後にまたいらしていただければ、結構ですよ。
と言われたので、お言葉に甘え、ふるさと文化館を見学。
練馬区の歴史、伝統・文化、自然を学びながら、10分間を有意義に過ごす。
そして10分後、お店の入口に戻り、入店する。
店内は、テーブル席がゆったりと配置された20席ちょっと。天井も高く、開放感がある。
私は、店員さんに案内されて席につく。
ふと向こうを見ると、とうきょう特産食材使用店。
武蔵野、東京、地のものにこだわった料理づくりか!
武蔵野うどん&地野菜のかき揚げが、ますます楽しみになってくる!
そして、お茶ともに、薬味や香辛料類が登場する。
特製薬味、特香辛料、調理酢、塩、特製出汁、出汁醤油、いろいろある。
そしてその後、お待ちかねの武蔵野うどん、霙糧うどんの登場だ!
おおっ、ひねった姿の美しいうどん!
真っ白でなく、かすかに黄色味帯びた色合いは、健康美人!
だいこんの薄切りをスカーフにまとって、お洒落なペッピンさんだ!
さらに、グリーン、パープル、オレンジ!
色付きうどんも入っている。
店員さんの説明によると、色付けは天然素材。
グリーンは練馬大根の葉。パープルは紫芋。オレンジは唐辛子。
なんだか更科蕎麦の変わりそばみたいで、いいじゃないか!
そして、店員さんはもう一皿をテーブルに置き、こちらは地野菜の天ぷらです!
なると以外は、すべて近くで収穫さればかりの野菜を使用しています、と。
おー、地産地消!ぴちぴち、新鮮な野菜たちか!
店内では、練馬産、朝採れの小松菜、
練馬産 青くび大根、長ねぎなども販売している。
環境にやさしい地の食材、すばらしいじゃないか!
それでは、いただこう!
おはしでうどんをすくう。
ホワイト、パープル、グリーン、オレンジ!
う~ん、キレイな色合いだ!
こんな艶やかな組み合わせは、はじめてだ!
これを優しく汁にくぐらせ、すすっと!
おー、鰹節のきいた濃いめの汁!
うどんは、しっかりとしていながらも、なめらか!
ほのかな小麦の香りも鼻を抜けていく!
さらに、変わりうどんの味わいが、それぞれ舌の上に広がっていく。
う~ん、この汁とこのうどん、めちゃめちゃいいじゃないか!
さらに、この汁には、大きな豚肉が入っている!
これも汁の旨みに一役をかっているのだろう。ぱくりっ!
うまっ!
お肉感いっぱいのジューシーな豚肉だ!
よし、お次はさっぱり、すっきり、みぞれでいってみよう!
店員さんによると、この大根も近所で取れたばかりのものらしい。
おはしで、おろしをつかむ。
そして、それを汁にぽとん!
すぐに、うどんをひとすくい!
汁にくぐらせ、勢いよく、すすっ!
おおー、すっきり、爽やか~!
よし、だいこん三昧だ!
長く薄切りされた、だいこんをつかみ、
汁にひたして、ぱくりっ!
う~ん、新鮮、シャキ&ピチ~!
おろしに、薄切り!まさしく、だいこん三昧満喫!
採れたて野菜、バンザイだ!
勢い青菜も、ぱくりっ!
う~ん、これまたイキイキ新鮮!
地産地消、環境にもやさしい地野菜、サイコーじゃないか!
よし、地野菜のかき揚げもいってみよう!
よし、これは塩でいただこう!
さっき店員さんは、塩は東京の青ヶ島産の自然塩と説明していた。
とうきょう特産食材、太平洋に浮かぶ青ヶ島の「ひんぎゃの塩」!
小さじですくって、ササッとかき揚げにかける。
そして、おはしでかき揚げをつまんで、ぱくりっ!
おー、さくさく~!
野菜の口当たりは軽く、味わいは濃い!
やはり、採れたて野菜は天ぷらでもうまい!
う~ん、いいじゃないか!武蔵野みぞれうどんに、地野菜かき揚げ!
よーし、それでは最終コーナーに突入だ!
ねぎに、生姜!
これも地野菜だろう、ササっと汁の中へ!
そして、うどんをすくう!
それを、ねぎと生姜も入った汁にもぐらせ、一気にすすり込む!
おー、いいじゃないか!
うまさの幅がどんどん広がっていく!
それにしても、このうどん、心地よい小麦感がずっと変わらない!
お茶をつぎに来てくれた店員さんに聞いてみると、全粒粉入りの手打ちうどん!
全粒粉と言えば、ラーメンの名店の自家製麺とかによく入ってはいっているやつだ!
うどんをすくってみる。
確かに、このうどんの表面に浮かぶ、グレーのつぶつぶ。
これは、名店の自家製麺で見たのと同じ全粒粉だ!
そんなことを聞いてしまうと、おはしがますます止まらない!
うどんをすくって、汁にくぐらせ、どんどんいただく!
丼ぶりの底をおはしですくえば、ごぼうも入っている。これまた、うまい!
旨みたっぷりの汁をすったお揚げもたまらない!
さらにどんどん、ぐいぐい、全力でいただく!
そして、またたく間に完食!ごちそうさまでしたー!
いやー、うまかったー!
環境にもやさしい地産地消の武蔵野うどん、サイコーだ!
大満足の武蔵野うどんデビューだった!
お店を教えてくれた麺好き社長に、今回もまた御礼を言っておこう。
【むさしのエン座】
練馬区石神井公園5-12-16
03-3995-1577
石神井公園駅15分
11:00-15:30 月曜・第1火曜定休
※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
【地 図】
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