【ととこ】山形名物、つったい(冷たい)ラーメンいただきました!この旨さと爽やかな清涼感、クセになりそう!
神保町での仕事を終え、明大前通りを御茶ノ水駅に向かって歩いていると、一軒のラーメン屋さん。
お店の周りには、雑誌やネットの切り抜きがいろいろ出ていて、楽しそう。
近寄ってみると、日テレやTBS、TVにも登場しているお店のようだ。
そして、その切り抜きをよく見ると、
山形のソウルフード 冷たいラーメン!
もしかしたら、ここは、山形ラーメンのお店?
のれんを見ると、山形 麺ダイニング ととこ 🐤!
間違いない、山形ラーメンだ!
総務省の発表によると、山形はラーメン外食費、日本一!
ラーメン王国、山形。そのラーメンは是非いただいてみたいと思っていた。
その中でも一番いただきたかったのが、この「冷たいラーメン」!
他にはない、まさに、山形名物と言うのにふさわしいラーメンだ。
よし、そろそろお昼。お腹もすいてきた。
今日のお昼は、冷たいラーメンいただこう!
お店に入る。
奥に長い店内は、手前にカウンター席、
奥にテーブル席で10数席。
券売機はないようだ。
私は、そのままカウンター席につく。
そして、テーブルに置かれたメニューを見る。
とここのこだわり か。
鶏肉、醤油、麺など、みんな、身体によさそうな、こだわりの素材を使用しているようだ。
そしてメニューの最後には、ヘルシーな麺ライフを!
そう言えば、店先のポスターも「からだにやさしい らーめん!」だった。
なんだか、健康的、安心できるお店じゃないか。
おっと、安心ばかりしていてはいけない。
お腹がすいた。早く、「冷たいラーメン」を注文しよう。
メニューを開く。
ととこ しょう油ラーメン(850円)
すっぱ辛い 酸ラーメン(950円)
黒ごまいっぱーいの担々麺(950円)
なんだか興味そそる、おいしそうなメニューじゃないか!
おっと、違う、違う。
今は、冷たいラーメン!と、となりのページを見ると、
おー、あった、あった!これ、これ、これ!
山形名物 つったい(冷たい)ラーメン 930円!
「冷たい」は、山形の方言で「つったい」と言うのか。
よーし、「つったいラーメン」注文しよう!
メニューを閉じようとすると、下に、
★おすすめトッピング 下足天 200円
んんっ、ラーメンに下足(ゲソ)天がおすすめ?これは、はじめて聞く。
店員さんに聞いてみると、
山形では、冷たいラーメンと一緒に下足天を食べることが多いんですよ、合いますよ!おすすめです!
ええっ、ラーメンに下足天、これがラーメン王国、山形流か!
心の中でそう叫んでいる私の様子に、私が山形ラーメンビギナーであることに気付いたのだろう。
店員さんは笑顔で、下足天でなく、あげ玉もいいですよ、合いますよ!
私が乗り越えるべきバーを少しさげてくれた。
おっ、そうなのか!
とメニューをめくると、充実のトッピングメニュー。
そこには、しっかり「自家製あげ玉(50円)」があった。
お値段も、下足天よりも150円安い。
よし、あげ玉だ!これを一緒に注文しよう!
とメニューを閉じると、1枚もの、別のメニューが目についた。
見ると、ととこのイチオシ! お得な特製メニュー!
イチオシ、おトク、特製!
私の大好きな言葉が、3つも並んでいる。
そしてそのすぐ下には、特製つったいラーメン 1,150円!
右を見ると、特製ラーメンのポップ説明がある。
特製ラーメンは具が増量!
人気の鶏つくねに、
炭火炙鶏、野菜もたっぷりです!
特製、これで行くしかない!
よし、特製つったいラーメン、あげ玉トッピングで注文だ!
と思った瞬間、またもや新たな情報をキャッチ!それは、
山形自家製!
麦ごはんとだしセット!
通常160円(ランチ120円)<単品250円>
「だし」は山形の郷土料理、野菜などを細かく刻み、醤油などで和えたもの。
ごはんや豆腐、おそばなどに盛って食べる、これまた山形名物だ!
そしてこのセット、だしを盛るごはんは、いつもの白いごはんではなく、身体にもいい麦ごはん!
さらに、お値段おトクなランチ割引!
これも注文するしかないだろう!よし、これでほんとに注文決定だ!
店員さんに声をかけ、特製つったいラーメン、あげ玉トッピング、麦ごはんとだしセットで注文する。
すると店員さん、特製には、あげ玉も入っているので、あげ玉は注文しなくて大丈夫ですよ!
おっ、そうなのか。なんだがトクした気分だ。
そして気分よく、お茶を飲みながら、しばし「お宝」を待つ。
ふと、後ろを見ると、壁に色紙がズラっと並んでいる。
さすが、TVにも登場する有名店。
しかし後ろにこれだけ並んでいると、私の山形ラーメンデビューを有名人、芸能人が応援しているようで心強い。
と自分勝手な解釈をしていると、お待たせしましたー!
まずは、麦ごはん&だしの登場だ!
おっ、つややかな麦めし!麦つぶが立っている感じだ!
そして、小皿に盛られた「だし」が、美しい!
細かく刻まれた色とりどりの野菜、これを褐色、茶色の美学の醤油で包み込んでいる。
今までいただいた「だし」の中で、美しいかもしれない。
くずしてしまうのが、もったいない感じだ。
と、「だし」をまじまじと見ていると、再び、お待たせしましたー!
おっ、お待ちかね!山形名物「つったいラーメン」の登場だ!
おっ!おそばの汁のような色合い、透明感のスープ!その上には、
鶏つくね、炭火炙り鶏、食用菊、きゅうり、わかめ、ねぎ、水菜、ゆず、メンマ、なると、海苔、そしてあげ玉!
そこに、水晶のごとく氷!
丼ぶり一面、盛りだくさんの具材が美しくトッピングされている!
う~ん、見た目も超麗し、特製つったいラーメン!いいじゃないか!
よーし、いただこう!
まずは、おはしで麺をつかみ、ぐいっと持ち上げる。
おっ、ややグレー味のある細麺だ。
おおっ、麺の表面には黒系のつぶつぶも浮かんでいる!
全粒粉入りか!
再び「ととこのこだわり」を見ると「4.麺」。そこには、
北海道産小麦100%!全粒粉の麺を当店にて2~3日じっくり熟成させて使用しています。
おー、やはりそうか!と麺を勢いよく、すすり込む!
おおおっ、「蕎麦出汁で食べる 冷たいラーメン」!
さっき、店先で見た切り抜きのキャッチが頭と舌の上で、フラッシュバックする!
このスープ、いつもいただいているラーメン系のスープではない。
レンゲで軽くひとすくいして、口に含んでみる。
おー、爽やかな清涼感、これはお蕎麦の汁系スープだ!
そう言えば、冷たいラーメンは、山形のラーメン屋さんではなく、山形のおそば屋さんが考案したものらしい。
まさしく、そのルーツを感じるスープ。
穏やかな節系の出汁に、キリっとしながらも優しい醤油のカエシがすごくいい。
麺は、ほのかな小麦感に、かためのゆで具合が、冷たいお蕎麦と冷麺のいいとこ取り!
そして、この汁系スープに、メッチャ合う!
ほのかな小麦感に、爽やかな清涼感、二兎追う者は二兎を得る!
こんないいとこ取りの、「おいしい」味わいははじめてだ!
いいじゃないか、つったいラーメン!
よーし、トッピングもいただいてみよう!
まずは、当店人気の鶏つくね!
ひとつつかんで、ぱくりっ!
うまっ!いい感じの軟骨の食感、そして鶏のお肉自体がうまい。
雑味なく、あっさりとした味わいなるも、しっかりとした旨み、ジューシー感。
そう言えば、店名の「ととこ」も山形弁だったと思う。
山形弁で「ととこ」は「鶏」のこと。
それを店名につけるだけのお店の想い、そして努力を感じる、こだわりの鶏だ。
確か、「ととこのこだり」にも、書いてあったはず。
とメニューを再び見ようと思ったが、もはや、そんな余裕はない。
うまさで勢いづいたおはしは、すでに「炭火炙り鶏」をつかんでいる。
これを、そのまま最短距離で口まで運んで、ぱくりっ!
うわぁ、これまたうまっ!
あっさりとした味わいと、しっかりとした旨み、ジューシー感!
さらに、炭火で炙ったならではの香ばしさも楽しめる。
おのずと、おはしは麦めしを求める。ぱくりっ!
おおー、これぞベストマッチ!
麦めしの淡白な味わい、かための食感が、ジューシーなお肉とサイコーの相性!
そして再び、麺をすくって、すすり込む!
う~ん、サイコー!
どんどん、麺をすすって、麦めしをほうばる!
町中華における絶対王者、半チャンラーメンに迫る勢いすら感じる味わいだ!
そしてメンマも、ひとつかみ!ぱくりっ!
う~ん、安定感のあるいい仕事ぶり。さすが、メンマ!
温かくても、冷たくても、このコリコリ感なくして、ラーメンは語れない。
さらに、メンマと対照的な味わい、なるとも楽しむ。
う~ん、しっとり、もちっと、これまたナイス!
ますます、麺が進む!
炙り鶏も進む!
よし、このあたりで「だし」の味わいも楽しもう!
「だし」をつまんで、麦ごはんに盛る。そして、ぱくりっ!
おおー、いろいろ野菜の味わい、みんなシャッキシャキ!
これを見事にまとめあげるマイセイ醤油が、ここでもいい味わい!
思わず、日本酒を頼みたくなるが、まだ昼間。ガマン、残念!
邪念を捨てて、つったいラーメンを再びむさぼる!
そして、ねぎのアクセントが絶妙。
麺と一緒にいただくと、まさにお蕎麦の薬味的な威力を発揮する!
そして、きゅうりが、清涼感を盛り上げる!
プチトマトも、負けずに清涼感、さらにはヘルシー感も盛り立てる!
そして、盛り上げベジ系は、畑、山の幸系だけではない。
海系、わかめ!
そして、定番、海苔!
山、海、盛りだくさんなトッピングで、テンションあげあげ!
麺をすくうおはしの加速度は、ますます上がっていく。
そして、ここまで来て、店員さんが教えてくれた「おすすめ」!
その意味がやっと理解できた。
ここまで来ると、あげ玉がスープになじんでくる。
あげ玉発の脂分が、清涼系のスープに広がり、味わいに幅を持たせてくれる。
テールヘビー、後半になれば、なるほどその味わいが広がり、おはしは止まらくなってくる。
まさにこれは、天ぷらそば、たぬきそばをいただく時と同じ感覚。衣からでる脂分は、旨みだ。
これも、冷たいラーメンのルーツ。おそば屋さんの発案であることがわかる証左でもあろう。
理解できると、ますますうまい!
麺をすくい上げると、底にしずんだゆずもメチャいいアクセント!
そして、おはし止まらず、つったいラーメン、麦ごはん、だし!
すべてをおいしく食べ上げ、ごちそうさまでしたー!
いただいてみたかった山形名物、冷たいラーメン。
おいしく、楽しくデビューを飾り、大満足でお店を出た。
【麺ダイニング ととこ】
千代田区神田小川町3-10-9
03-5577-4404
神保町駅4分・御茶ノ水駅7分
11:00-22:30 日曜11:00-15:00
※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
【地 図】
※「うまログ」は、木村進の食べ歩きのブログサイトです。
※サイトは毎週更新。新着情報は Twitter でお知らせしています。