【焼麺 劔(つるぎ)】「焼麺」って何 !? それはラーメン激戦区にある、うまくてユニークなラーメンだった !
ラーメン激戦区高田馬場、今日は「焼麺」のお店に行く。
取引先に教えてもらったラーメン店だが、「焼麺」とは、果たしてどんなラーメンなのだろう?
未知との遭遇に期待がふくらむ。
当店に到着。
のれんにも「焼麺」と書かれている。
そして下を見ると「濃厚ベジポタスープ」。
おっ、ベジポタ!ベジタル・ポタージュか。
こってり系の多い馬場では、野菜系スープはあまり見かけない。
麺だけではなく、スープも楽しみだ!
入店すると、すぐ右に券売機。
「焼麺」のボタンは看板メニューの指定席、一番上をキープ。
焼麺
目玉焼麺
揚ネギ焼麺
チャーシュー焼麺
の4種類だ。さて、どれにするか。
2つめの「目玉焼麺」に目が止まる。
「目玉」というのは「目玉焼き」のことだろう。
ラーメンに、ゆで玉子ではなく目玉焼きか。めずらしい組み合わせだ。
焼麺、ベジポタ、目玉焼き。うーん、どれもがユニークでおもしろい!
よし、これにしようと「目玉焼麺」のボタンを押す。
店内は奥に長いL字型のカウンター席で、10席ほど。
女性のひとり客もいる。やはり女子ウケもいい、ベジポタ効果か。
着席して、食券を店員さんに渡す。
すると、店員さんがちょっと深めの小皿を持って来た。
中を見ると、鰹節が入っている。
そして目の前、カウンターの上にはすり鉢がある。
店員さんは、すり鉢ですって、ラーメンと一緒にどうぞ、と。
おー、そういうことか。これまたユニーク!ラーメン店ではじめての経験だ。
そして鰹節を“すりすり”しながら「お宝」を待つ。
おー、鰹節が見事に粉末状になった!
うーん、やればできるものだ。
自分の「力作」に関心していると、「お宝」が登場した。
これが「目玉焼麺」か!
丼ぶりの直径と同じくらいのデカいチャーシューが、どーんと横たわる。
グリーンの青ねぎとホワイト&イエローの目玉焼きが、いいコントラスト!
丼ぶりから飛び出しているのが「焼麺」か!「おこげ」がうまそうだ。
レンゲを取ると、太めのメンマも顔を出す。
うーん、食べ応えがありそうだ。
よし、まずはスープからいだこう。すすっ。
おー、さすがベジポタ系、野菜の甘みがある、やさしい味わい。
さらに豚骨がしっかりときいて、濃厚なスープに仕上がっている。
う~ん、うまいっ!
さてお次は麺。焼麺だ!
「おこげ」がうまそうだ。しかし、これ、どうやって食べるのだろうか?
リンガーハットの「皿うどん」のように、麺は全部くっついているのだろうか?
えいっ!とつまんでみる。
おっ、焼かれているのは片面だけだ。反対側は焼かれていないので、はしで簡単に取れる。パクり!
おー、カリカリ感があって、香ばしくもあっていい感じ!
焼いていない方の麺は、もっちりタイプの中太麺。これはこれで、またうまい!
まさに一度で二度おいしい!ユニークな「焼麺」、気に入った!
デカい豚バラ系のチャーシューもいい!
太めのメンマも、食べ応えある食感が楽しい!
うーん、このベジポタ濃厚スープは、確実にクセになりそうだ!
ノリノリで食べ進めていると、ふと前の貼紙が目に入った。
見ると「食の心得」。
おー、ここに「焼麺の食べ方」が書いてあったのか。
待っている時、鰹節のすりすりに集中していたから、見落としてしまったか。
見ると、第壱条から第六条まで。今はちょうど第四条ぐらいだ。
壱 まずはお手元の鰹節をすりこ木ですりつぶし、ラーメンの出来上がりまで少々お待ちください。
弐 麺をかき混ぜる前にスープをご賞味ください。
参 麺をかき混ぜて、焼麺の香ばしさが混ざり合ったスープの変化をお楽しみください。
四 麺の二段階の食感と小麦の香ばしさをご賞味ください。
んー、アバウトオッケーか。
だいだい書いてあるとおりに事は進んでいるようだ。
しかし今ここで「食の心得」に気付いてよかった。
伍条と六条に、さらにおいしくいただくためのポイント、お店からのアドバイスが書かれている。
伍 お手元の鰹節をかけ、鰹本来の風味とスープの変化をご賞味ください。
六 ご用意してある紅しょうがやおろしニンニクを、お好みで加えてお楽しみください。
危ない、危ない。
今気付かなかったら、気合いを入れてすり上げた「力作」の鰹節に手をつけず、完食してしまうところだった。
よし、と鰹節の入った皿を持ち、丼ぶりにどばっとかける。
そしてレンゲでスープをすくって、すすっ!
おー、うまい!
野菜・豚骨のダブルスープから、野菜・豚骨・魚介のトリプルスープへグレードアップ!
小皿には鰹節だけではなく、魚粉も入っていたのだろう。魚介がよくきいて、いい味わいだ。
そして「心得」第六条にある、紅しょうがにも挑戦してみる。
ラーメンに紅しょうがか。
博多ラーメン系でないお店ではめずらしい。これまたユニーク。
麺と一緒にぱくり。
おっ、なかなかいいアクセント。軽いピリッと感が、この麺とスープによく合う!
そして第六条に書いてある、もうひとつのトッピング「おろしニンニク」のふたを開ける。
んー。仕事が終わった後なら、これもドバっと入れてしまうだろう。
しかし、まだ仕事中。見なかったふり。
ふたを閉じて、無念のスルー。
そして最後に残しておいた「目玉焼き」もいただき完食!
焼麺、ベジポタ、鰹節、ラーメンと目玉焼きのコラボ、紅しょうが!
どれもがうまく、ユニークで、新鮮だった。
また来よう!
次回、鰹節の「すりすり」も今回よりは上手に、早くできるはずだ。
【焼麺 劔】
新宿区高田馬場2-6-10
高田馬場駅徒歩7分
03-3200-5911
11:00-15:00 18:00-21:30
日曜定休
※料金、営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
【地 図】
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