【旭軒】昭和11年創業、老舗のとじないカツ丼にびっくり!アレは焼きそば、お好み焼きのためだけじゃなかった!
神田西口商店街。
近所の取引先に教えてもらった、創業80年以上の老舗のとんかつ屋さんに行く。
現在、お店は三代目が継いでいるそうだ。
おっ、ここだ!
創業は昭和11年と聞いて、年季の入った店構えを想像していたが、モダンでキレイな外観だ。
店先のメニューを見ると、ロースカツからカツ丼まで9種類。
しょうが焼きや、カジキマグロフライなどもある。
さて、どれにするか。
はじめてのとんかつ屋さんだ。
基本のロースカツ定食(1,450円)、それともカツ丼(1,150円)か。
どっちにしよう。
う~ん、今日の気分は、定食系ではなく、丼もの。
よし、コスパも考え、「カツ丼」にしよう!
のれんをくぐって、入店する。
清潔感のある店内は、左にテーブル席、
右にカウンター席で、20席ほど。
厨房に二代目と三代目、そしてフロアーにお母さんの三人で切り盛りしているようだ。
こちらへどうぞ、お母さんに案内されてカウンター席に着く。
前を見ると、テーブルメニュー。
注文を決めたばかりだが、はじめてのお店、一応目を通しておこう。
外のメニュー看板と同じかと思いきや、串かつ、ハンバーグが加わり11種類に増えている。
さらに裏にも、ほたてフライ、わかさぎフライ、エビフライ、ポークソテー、ロースハム、オムライス!
う~ん、多彩なメニュー!
一瞬、気持ちが揺らぐが、今日の私は「カツ丼」だ!
と、メニューを戻そうとすると、
岩中豚(SPF)を使用しております
とんかつ 旭軒
おっ、銘柄豚「岩中(いわちゅう)豚」を使っているのか!
老舗の「カツ丼」、ますます楽しみじゃないか!
お茶を持って来たお母さんに、迷うことなく「カツ丼」を注文する。
カウンター席と厨房の間には、キレイにみがかれた大きなガラス。
これで、油が飛ぶのを止め、フロアーを清潔に保っているのだろう。
そしてガラスだから、厨房の様子がよく見える安心感、料理ができる臨場感も楽しめる。
ガラス板、いい仕事しているじゃないか。
しかし「仕事」と言えば、ガラス板の向こう、厨房の三代目!
お肉をカット、たたき、玉子にくぐらせ、衣を付ける、丁寧かつ無駄のない仕事ぶりはお見事!
見ていて、楽しく、わくわく感を覚える。
そして、10分ほどで、お待たせしました!
お待ちかね、老舗の「カツ丼」の登場だ!
おおー!
カツを玉子でとじずに、玉子に乗せる、「とじないカツ丼」スタイル!
とろとろ玉子の上に、6切れにカットされたカツが横たわり、
さらに、手前にも1切れ、奥にも1切れ!
丼ぶりいっぱいに盛られたカツが、メチャうまそう!
そして、おおっ!?
中央のカツの上には、なんと青海苔!
青海苔は、焼きそば、お好み焼きのためのものじゃなかったのか!
と思うと、青海苔から、ほのかに磯の香りたちのぼる。
磯の香りするカツ丼、これははじめてだ!
よーし、いただこう!
手前の1切れをおはしでつまむ。
厚みは1cm強、色白でほんのりピンクのお肉、これをぱくりっ!
うまいっ!
旨みと甘み、心地いい噛み応えの岩中豚!
サクサク、きめ細かな衣で包まれ、甘辛な割下に絡んだ銘柄豚はサイコー!
そして、とろとろ玉子でごはんもいただく!ぱくりっ!
おー、うまいっ!
甘みのきいた出汁は旨みも豊か、かつ後味すっきり。
かすかな唐辛子のアクセントもナイス。
シャッキリ感をほどよく残した玉ねぎも、うま楽し!
さらに、かために炊かれたごはんが、これまたナイス!
う~ん、これは、おはしがどんどん進む!
お味噌汁もいい出汁、いい味、いい感じ!
具の豆腐もしっかり、ほっとする味わいだ。
そして、青海苔とんかつもいただく!ぱくりっ!
おー、磯の香りが鼻を抜けていく~!
カツを玉子でとじずに、玉子に乗せる「とじないカツ丼」。
だから青海苔もベタつかず、いい香りを放ってくれるのか!
いいじゃないか、青海苔カツ丼!
ジューシーな銘柄豚も、舌の上で、おいしく暴れんばかりだ!
おはしがますます進む!
おしんこもしっかりとした漬け込み、作り込み!
カツ丼だけではなく、味噌汁、おしんこもいい!
これで1,150円は、コスパ的にもうれしい限り!
そして、あっという間に完食、ごちそうさまでしたー!
会計を済ませ、満足、満腹でお店を出た。
【とんかつ旭軒】
千代田区内神田3-11-2
03-3252-0703
11:30-14:30 17:30-21:00
神田駅3分
※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
【地 図】
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