【そば処 広栄屋】シモキタ カレーフェスにも参戦する「おもしろいカレーうどん」があるらしい!
《カレー激戦区下北沢Part9》
「おもしろいカレーうどん」があるの、知ってます?テレビにもたまに出る「おじやカレーうどん」!と派遣社員さん。
「おもしろい」?「おいしい」の間違えでは?しかし考えるより、食べるが早し。今日のランチは、そのお店にいってみよう!
「おじやカレーうどん」か。んー、「おじや」と言えば、新潟の「小千谷」だよな?「小千谷」と言えば、名物「へぎそば」だよな。
でも「うどん」って言ってたよなー?と連想ゲームをしながら当店に向かう。
おー、ここか。お店の名前は、ザ・屋号系の「そば処 広栄屋」!
入店すると「いらっしゃいませー」と元気な声。お若くはないが(失礼!)、とても元気なおかあさんだ。
店内を見ると、そばやうどんだけではなく、ラーメン・丼もの・定食、なんでもありのフルラインナップ!
店構えといい、元気なおかあさんといい、品揃えといい、まさに昭和かおる、町のおそば屋さん!いい感じゃないか!
でも、このお店に「おもしろいカレーうどん」があるのだろうか?
「おじやカレーうどん」はどこだと、盛りだくさんの、分厚いメニューを見る。
あった、「Ojiyaカレーうどん」!ローマ字で来るか。洒落ているじゃないか。 んっ?「ビックリ、2重構造」とも書いてあるぞ。
ひとつの丼で、一番下に「ライス」、その上に「とろろ」、そしてさらにその上に「カレーうどん」が乗っている、と。
あー、そういうことか!
と、口でそう言っても、よくわからない…。やはり、考えるより食べるが早し!「Ojiya カレーうどん(900円)」を注文しよう。
しかし個人的な好みなのかもしれないが、おそば屋さんで「カレー南蛮」をいただく時は、「そば」と決めている。「鴨南蛮」と同様、「うどん」ではなく「そば」でいきたい。
もちろん、巣鴨の「古奈屋」で食べる時は「カレーうどん」だが、それは「うどん屋さん」だから。
うーん、どうしようか。
「カレーうどん」を「カレーそば」に変更してもらいたいが、料理を作ってくれるお店に失礼だよなー、こだわりとかがあったら申し訳ないよなー、と悩む。
やはりここも、悩むより言うが早し!意を決して「うどん」を「そば」にしていただけないか、おかあさんに申し出る。
すると「大丈夫ですよー。はい、はーい、おじやカレーうどん、そばでひとつねー!」と元気な声。
あらー、そんなに簡単なことだったの?悩んで損した…。
まあいい、希望がかなったのだ。気を取り直して「お宝」を待とう。
そして待つこと数分。「Ojiyaカレーうどん」(特注そばバージョン、お値段変わらず900円!)が登場した。
「うどん」を「そば」に変更しても、ものの数分で登場か。さすが、創業云十年の老舗、町のおそば屋さんだ!
そして「お宝」を見る。下北沢カレーフェスタにも参戦していると言っていたが、見た目は普通のカレーそばだ。
ちょっと違うのは、うずらの卵とカットされた揚げが乗っていることぐらいか。
そしてもう一度メニューも見る。
確か、メニューに食べ方が書いてあったはずだ。
おー、あった。食べ方は「ステップ1」「ステップ2」の2つだ。そして注意事項は「楽しみを半減させないよう、器の底にはしをさして混ぜないように」と。よし、理解した。では、いただこう。
【ステップ1】
「カレーそば」を普通に味わう。
仰せのとおり、ただし「注意事項」を守って、器の底にはしをささないようにいただこう。
まずはいつものように、薬味のねぎを軽くちらす。
よし。そして七味だ。
あ゛ぁぁーっ、かけ過ぎた!
まあ、いい。カレーは辛いものだ。
では、そばをいただこう。すすっ。
うん!自分の好みに合っている。「やぶ」が屋号につくお店に多い、そば汁を活かしたタイプのカレーそばだ。 豚肉も結構入ってるぞ!
お揚げはどうだ?ほう、違和感なし!汁を吸って、なかなかいい!
うずらはどうだろう。ぱくっ。うん、これもありだ!
パーツ、パーツを確認、納得しながら、普通に「カレーそば」をおいしく完食。そして1回目のごちそうさま!
【ステップ2】
「とろろ」のかかったごはんをカレーに絡めていただく。
よし、これもメニューに書かれた指示通りいただこう。
しかし、ここでわかった!「Ojiya」とは「おじや」。「ぞうすい」ということだ。
①「カレーうどん」の次に「カレーのおじや」を食べるから「カレーうどん・おじや」。
②「カレーうどん」と「おじや」の順番を逆にして「おじや・カレーうどん」。
③そして「・」を取って、お洒落にローマ字を使って、はいっ!「Ojiyaカレーうどん」の完成です!
そういうことか。確かに、おもしろいじゃないか!(おじやをパクっ。)
「とろろ」は、汁がごはんにしみ込まないようにひかれているんだー。よく考えているな。(パクっ。)
メニューに「愛知県で食べられているご当地グルメ」と書かれている。そう言えば、自分も名古屋に出張した時、よく「味噌煮込みうどん」を食べる。(汁をずずー。)
そして、うどんを食べた後、ちょっとお行儀が悪いが、汁の中にごはんを入れ、「味噌煮込み ぞうすい」にして仕上げている。
これが実にうまい(是非、やってみていただきたい食べ方だ)。そうか、これと同じことか!(パクっ。ずずー。)
しかし「味噌煮込みうどん」には、丼にもられたライスを入れるので、ふわっとした感じになる。(パクっ、ずずー。)
一方、こちら「Ojiyaカレーうどん」の底にあるライスは、うどんと混ざらないように少し圧縮されているから、ややかための食感だ。(パクっ、ずずー。)
もしかしたら、コンビニのおにぎりをバラしていれたら、こんな感じになるのかもしれないな。(ずずー。)
余計なこと考えながら食べていたら、いつの間にか「おじや」を完食、飲み干してしまった。そして、2回目のごちそうさま! ふぅー。
1度に2度楽しめる「おじやカレーうどん(そば)」か。
お値段、900円。しかし楽しめる回数で考えると、900円÷2=450円/回。う~ん、コスパ的にもいいかもしれない。しかし一番いいのは「スマイル0円」、おかあさんのあの笑顔か!
お客さんはあまりいないので、そんなことを考えながら、ゆっくりくつろいでいると、常連さんっぽい男性4人組が入店した。
注文は、かつ丼2、焼き肉定食1、ラーメン&カレーライス1。
んっ?、誰もそば類を頼まない。
おそば屋さんで、そばを頼まない!?う~ん、まさに、町の食堂を兼ねる、町のおそば屋さんだ!いい感じじゃないか!
そして、出前は忙しそうだ。頻繁に電話がなっている。その度に「はい、そばやでーす!」と元気なおかあさん。
んんっ、これはすごい!!
店名を名乗らずに「そばやでーす!」と!地元に根付いた、町のおそば屋さんでしか言えない言葉だろう。ますます、いい感じだ。
ほんわかした気分でお店を出る。すると、おかあさんが、また笑顔で、元気に「ありがとうございましたー!」と。
※名古屋出張の時のお土産で、お世話になっています!
【そば処 広栄屋】
世田谷区北沢3-21-1 下北沢駅徒歩5分
一番街内 03-3466-5958
11:00~21:00 木曜定休(第5木曜除く)
※「広栄屋」は「モヤモヤさまぁ~ず」にも登場していました!
※最新情報はお店にご確認ください。