【バッキンガム宮殿】カレー激戦区シモキタはBarでもカレー!サブカルの殿堂で美しいカレーいただきました!
今日のランチは「バッキンガム宮殿」に行く。
ついさっき、会社の女子たちから「先に行ってみてください!」と依頼(指示?)を受けた。
「バッキンガム宮殿」と言えばイギリス王室の宮殿だ。
美しい名前じゃないか。おしゃれなお店なのだろう。
しかし彼女たちは、なぜ私に先に行ってくれと言うのだろう。
まあ、いい。「宮殿」なら「うまいもの」があるはずだ。
お店に到着!
その瞬間、彼女たちがなぜ、私を先に行かせるのかがわかった。
(ザ・スズナリ特設サイトより)
バッキンガム宮殿、その美しい名前のお店は、まさにシモキタ「サブカルチャー」の殿堂、「ザ・スズナリ」にあるBARだった。
(ザ・スズナリ特設サイトより)
昼とは言え、女子だけで「殿堂」のBARに行くのは、勇気がいる。
だから私に先に行ってくれ。私は偵察部隊ということか。
しかし「ザ・スズナリ」は、有名な 本多劇場グループの小劇場。
「演劇の街 シモキタ」のもとを築いた、歴史のある劇場だ。
女子達よ、外見だけで判断しちゃいけないぞ。と思いながらお店の開店を待つ。
今は11:50am過ぎ。あと10分ほどで開店だ。
しかし「宮殿カレー」と書かれた赤いのぼりが、すでに風でヒラヒラしている。
もうやってるのか?
店の中をのぞくと、カウンターの中に若い女性がひとり。
ママさんだろうか。しかしママさんにしては、ちょっと若い。
目が合うと、にこやかに「いらっしゃいませー!」と。
「いいですか?」と聞くと、「どうぞー!」と、さわやか。とても感じがいい。
それでは、と入店。
店内はL字型カウンターで10席あるかないか。広くはないが、小ぎれいにされている。
ユニークな装飾、シャンデリラもあって、まるで「プチ宮殿」。
そしてボトルが並ぶ、Bar本来の光景も。
おっ「マッカラン」もある!
イギリスの宮殿を模した「プチ宮殿」で、イギリスの誇るスコッチか。いいかもしれない!
おっと、今は仕事中だ。目に入らなったことにしよう。
「お好きな席へどうぞー!」と言われたが、ここはBAR。
一見客としては、ちょっと遠慮。
後から入ってくるお客さんの邪魔にならないよう、奥の席に座る。
そして渡されたメニューを見ていると、「お決まりですかー?」と。
ん?メニューは「宮殿カリー」のみ。決めるとか、決まるとか、選択の余地はない…。
しかし、一見客にとって円滑なコミュニケーションが大事。
「じゃあ、“宮殿カリー”をお願いしまーす。」と、さわやか返し。
すると「お飲み物はどうされますー? 」と。
いやー、今仕事中なので「マッカラン」は… と言いそうになると、
「セットにできますよー。」と。
ん?もう一度メニューに目をやると、そこに数種類のソフトドリンクがあった。
そういうことか。
「お決まりですか?」というのは、セットにするドリンクが決まったかということか。
それではと調子を合わせて、「じゃあ、アイスコーヒーセットでお願いしまーす!」と再びさわやか返し。
そしてカウンターの中の女性は「宮殿カリー」作りを始める。
コミュニケーションのよさが功を奏したのか、単に他にお客さんがいなかったからなのか、
料理を作るカウンターの中の女性と、はずんだ会話が生まれる。
聞いたところでは、当店は一昨年にオープン。「ザ・スズナリ」の中に同じ系列のBARもあるが、ランチをやっているのは当店だけらしい。
しかし楽しかった会話も、つかの間だった。
定刻の12:00pmを過ぎたあたりで、お客さんが入ってくる。女性客がひとり、そして2人組の女性客 … 。
店員さんは他にいない。ワンオペのようだ。お仕事の邪魔をしないよう、会話はこのあたり止め、おとなしく「お宝」を待つ。
自分が座った席は、調理場に近い。カレーのいい香り、なすを焼くいい香りが、食欲本能を刺激してくる。
数分後、待っていた「お宝」が登場!
おー、これが「宮殿カレー」か。美しい名前にふさわしい「美人」なカレーだ。
一緒に出て来た、銀のスプーンも、アクセサリーのように「カレー美人」をもり立てている。
お味はどうだろう。 パクりっ!
おお、ライトで食べやすいカレーだ!
そして、ちょっと間をおき「辛さ」も来た。
強さもある、しっかり者の「美人」さんだ。
さっき、いい香りのした「なす」はどうだ?
ぱくりっ。うーん、いいお味!
そしてライスの上にのるたまごは、きれいに卵黄のみ。これをくずしていただく。
おぅー、マイルド~!やさしさも持ち合わせる「美人」さんということか。
さすがカレー激戦区シモキタ。Barの出すカレーのレベルも高い。あっと言う間に完食してしまった。
「大盛り」(無料)にしておけばよかったか。
しかし後悔は顔に出さず「ごちそうさまー、また来まーす!」と、さわやかにお店を出る。
私に「先に行ってみて!」と指示した会社の女子たちよ。
ここは、「美人なカレー」と「サブカルチャーの殿堂」。まさに「美女」と「野獣」に出会えるプチ宮殿!
後から来たお客さんも、みんな女性だった。安心して、そして期待をして「宮殿」に行っておいで!と報告しておこう。
まあ細かいことを言えば、「バッキンガム宮殿」はイギリス、ディズニーの「美女と野獣」の舞台はフランス。
イギリスとフランスの違いはあるが、そんなことはツッコマレないだろう。
そして、会社へ戻りながらふと思う。
「カレー」はインド料理をベースにイギリスで生まれ、日本で独自に育った料理と聞いたことがある。
だからイギリスにちなんで「バッキンガム宮殿」「宮殿カレー」なのだろうか。
今回、シモキタの「バッキンガム宮殿」はクリアした。
次、一度でいいから、イギリスの「バッキンガム宮殿」にも行ってみたい。
そして、そこの「宮殿カレー」も食べてみたいものだ???
【バッキンガム宮殿】
世田谷区北沢1-45-15 下北沢徒歩5分
03-5738-8339 12:00-27:00
※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
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