【宣久(せんきゅう)】さんま+まぐろ+大山鶏のトリプルスープ、「奇跡」の醤油ダレに全粒粉麺、これはうまい!
芦花公園に、さんま出汁のうまいラーメンがあるよ。
と、沿線のうまいラーメンを教えてくれる千歳烏山の麺好き社長。
さんま出汁というのは、はじめてだ。
よし、千歳烏山から下北沢に戻る前に途中下車、早速行ってみよう。
京王線の芦花公園(ろかこうえん)駅に到着。
いつも通ってはいるが、ここで降りたことはなかった。
ちなみに芦花公園、駅前に公園があるわけではない。
ちょっと離れたところにある、明治の文豪、徳富蘆花の旧宅「蘆花恒春園(ろかこうしゅんえん)」。その周りにある公園全体を「芦花公園」と言うらしい。
おっと、公園より、ラーメンだ。お店に急ごう。
駅の北口から、昔ながらの商店街を1、2分歩いて、信号を左折する。
すると住宅が増え、お店がなくなっていく。
駅からそんなに離れていないのに…。
曲がるところを間違えたか?
と思いながら進んでいくと、右側に目指すお店があった。
「宣久」、ここだ!
んんっ、立て看板をよく見ると、
「秋刀魚(さんま)だし」ではなく「秋刀鮪(さんまぐろ)だし」だ!?
ということは、さんま出汁とまぐろの出汁を合わせた「魚介Wスープ」ということか。
さんま出汁もはじめてだが、まぐろ出汁もはじめて。
それをWスープでいただけるとは、これは楽しみだ。
わくわく気分で入店する。
店内は、L字型カウンターで10席ほど。
早速券売機で、食券を買う。
オススメは、チャーシュー3枚・味玉付きの「特製しょう油ラーメン」か。
しかし、はじめての訪問、はじめての秋刀鮪だし。
ここは基本の、チャーシュー1枚・味玉付きの「しょう油味玉ラーメン」にしよう。
そして食券を店主に渡して、席につく。
お水をいただき、顔をあげると、向こうにポスター。
秋刀魚と鮪の旨みを閉じ込めた魚介スープと大山鶏からとったコクのある動物系スープを合わせました。
麺は、店主の地元岩手県産の小麦をメインにした全粒粉入り自家製麺。
おー、さんま出汁とまぐろ出汁、さらに大山鶏の鶏出汁。
魚介Wスープを超えた、魚介動物トリプルスープか!
それを全粒粉入りの自家製麺でいただけるとは、うれしい限りだ。
と、前を見ると貼り紙。
醤油ダレ
岩手県陸前高田市の八木澤商店の醤油を使用して・・・
おっ、さらに醤油もすごい。
「八木澤商店」と言えば、200年以上の伝統のある蔵元。
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた後、「奇跡の復活」を成し遂げた、名門の醤油蔵元だ。
すると、お待たせしましたー!
おー、名門醤油の清湯スープが魅惑の色合い。
中に浮かぶ全粒粉麺がいかにもうまそう。
チャーシュー、味玉、ねぎ、なると、メンマ、海苔もいいバランス、食欲をそそってくる。
よし、いただこう!
まずは「スープ」をひとすくい。すすっといただく。
おー、うまいっ!
クセやくさみはなく、じーんと来るさんま出汁のコクと旨み、
それにまぐろ出汁がコクを深堀り、鶏出汁が旨みに広がりを作る。
そしてカエシの名門醤油がまろやか、すっきりとトリプルスープを仕上げている。
う~ん、これはうまい!
よし、麺もいただこう。
ストレート系の細麺は全粒粉、しっかりグレーの粒だ。
これを一気にすすり込む。
う~ん、心地いい口当たり、つるんとのど越しナイス♪
そして、鼻を抜けるかすかな小麦感がうま楽しい。
よしチャーシューもいってみよう。パクリっ!
う~ん、やわらか&ジューシー、脂がうまい♪
条件反射のごとく、麺をすすり込む。
味玉も濃すぎない、いい味付けだ。
細切りめんまのコリコリ食感もまたナイス。
「奇跡の醤」にひたった磯の香り、海苔もたまらない。
もはや、おはしもレンゲもとまらない!
あっと言う間に、秋刀鮪だしらーめんを完食。
スープも飲み干し、ごちそうさまでしたー!
いやー、今日もいいお店を教えてくれた社長にに感謝だ。
【秋刀鮪だし 宣久(せんきゅう)】
世田谷区南烏山3-24-7
11:30-14:30 18:30-21:00 水曜定休
※料金、営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。
【地 図】
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