【末廣ラーメン本舗 高田馬場】「黒いチャーハン」と「黒いラーメン」!丼ぶりにある「ねぎ」は、かけ放題!
高田馬場の取引先まわりが終わった。早稲田通りを歩いていると、いい感じのノスタルジックなラーメン店がある。
近づいてみると、のれんに「贈 新福菜館本店」の文字。
新福菜館?麻布十番にある「黒いラーメン」と「黒いチャーハン」の、あの「京都ラーメン」のお店か?
馬場でも、あの「オールブラックス」が食べられるということか!?よし、今日の昼メシはここにしてみよう!
右から左に戸をあけ入店する。店内はカウンター席のみ。結構混んでいる。入ってすぐのところに券売機がある。
「中華そば」の「並」「大」「特大」と並ぶが、値段はみな同じで800円だ。
そしてその下には「中華そば」+「ヤキメシ1/2」の「中華そばセット」。
こちらも「並」「大」「特大」と並び、こちらもどれも1,150円!うーん、良心的な価格設定。馬場らしい!
その時、ふと壁の「末廣そばについて」と書かれた、立派な店内看板が目に入った。
読んでみると「京都の新福菜館がルーツでございます」と最初に書かれている。
よっしゃ!「黒いラーメン&黒いチャーハン」がいただけそうだ。
であれば「セット」にしよう!と「中華そばセット」のボタンを押して着席する。
「お宝」を待つ間、壁の看板の続きを読む。
続きには「…雪国である『みちのく』の人々に合うようにと改良に取り組み、京都とは一寸違う現在の『末廣中華そば』が出来上がりました。」とある。
おー「みちのく」か。いい響きだ!
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新福菜館系、みちのくバージョン!
益々楽しみになってきた!
んっ、ちょっと待てよ。「新福菜館」は京都ラーメン。
だから京野菜の「九条ねぎ」がトッピングされ、ブラックスープと美しいコントラストを作っていた。
しかし今待っている「お宝」は、「みちのく」バージョン。京野菜の「九条ねぎ」はトッピングされていないかもしれない。
そう言えば「新福菜館」の券売機にある「九条ねぎ大盛り」というボタンは、ここの券売機にはなかった。
となると「黒いラーメン」と「黒いチャーハン」のセットはどうなる?
ジブリの古典「まっくろくろすけ」になってしまうかもしれない??
う~ん、ここはプロアクティブに対応しよう。
色合い、ビジュアル面を考慮して「たまご」を付けておこう!
再び券売機に行き、「たまご」の食券を追加購入。店員さんに渡す。
よし、これで準備OKだ!早く出て来い、みちのくバージョン!
5分ほどすると、先に「ヤキメシ」が登場した。
おー、黒いチャーハン!やはり、新福菜館系だ。
そして追加購入した「たまご」はチャーハンの頂上に陣取り、ブラックチャーハンとの美しいコントラストを構成している。
いいビジュアルだ!「みちのく」バージョン、いいじゃないか!
では、いただこう。まずはブラックチャーハン。ぱくり。
おー、うまい!やや濃いめだが、さっぱりとした醤油ベースのいい味付けだ!
そして「たまご」をくずしていただいてみる。 ぱくり。
おぉー、マイルド~、「やや濃いめ」でなくなって、ちょうどいい!さらに、うまい!
ビジュアルだけではなく、味わいでも、玉子の追加購入は正解!我ながら見事な選択だ!
おっ「中華そば」も来た。
しかしここで自分のウカツさに気付いた。見事な選択!と浮かれている場合ではない。
「たまご」の食券を1枚しか買っていない。
そのひとつをチャーハンに使ってしまったので、ラーメンの方は「まっくろくろすけ」だ。
トッピングは、若干のねぎはあるが、基本チャーシューのみ。ゆえに「黒さ」が際立っている。
しかし何故なんだろう。「黒」というのは、秘密めいた魅力を感じる色だ。
決して悪いことをしている訳ではないが、ほんの少しの後ろめたさも感じさせる。
その「チョイ悪」な魅力が潜在的な欲望や、食欲を刺激してくる。
まさに「魔性の色」だ。
お寿司やお刺身に付ける醤油もそう、とんかつにかけるソースそう。
ファンが絶えない、老舗の定食屋さん「キッチン南海」の「カツカレー」も黒い!
さらに、いつもカブ飲みしているコーラも、みんな「まっくろくろすけ」、魔性の「黒」だ。
その証拠に、今の自分の右手はすでにレンゲを持っている。そして、それをスープにのばそうとしている。
しかし、スープ表面に薄く脂がはられているので、あっつ、あっつだ。
前のめりの自分をとどまらせて、ふぅー。
少しだけさましてから、ひとくち。すすっ。
おおっー、うまい!
豚骨?牛骨?動物系のまったりとした出汁が、やや濃いめの醤油スープと絶妙にマッチング!
後味もいい、とても飲みやすいスープだ!
よし、ストレート系の麺もいただいてみよう。
すすっ。
加水少なめの麺だから、スープがよく絡んでうまい! 麺の太さも細すぎず、太過ぎずちょうどいい。
薄くスライスされ、丼全体に散りばめられているチャーシューはどうだ? ぱくっ。
う~ん、いい味付けだ!
んー、やはり「黒」はいいものだ!と思った瞬間、隣の男性が動いた!!
カウンターにある「白ねぎ」をトングでわしづかみにして、それを一気にラーメンに大量投入した!
着席した時から、気になっていた。カウンターの上に置いてある、ラーメンの丼に山盛りにされた「白ねぎ」は何なのかと。
そして今確信した。やはり、この「ねぎ」は「かけ放題」「入れ放題」!いつも行く「小諸そば」と同じシステムだ。
違うのは、ポリューム。こちらの「ねぎ」はラーメンの丼ぶりにてんこ盛り!超ワイルド!
では遠慮なく!と自分もトングで「白ねぎ」つかみ、ドバっと投入する。
うーん、気持ちがいい。「衝動買い」をした時のような爽快感に近い。
ドバっと投入された「白ねぎ」は、ブラックスープの上でよく「映え」ている。
「まっくろくろすけ」はどこかに行ってしまったようだ。
今ここにあるのはブラック&ホワイト、見事なコントラストだけだ!
では改めて「ブラックラーメン」を「白ねぎ」と一緒にいただいてみよう!すすすっ。
おぉー、やや濃いめだったスープはさっぱり系の味わいに変わり、これまたうまい!
「九条ねぎ」の京都ラーメンにひけをとらない、みちのくバージョンの「ブラックラーメン」だ!
いやー「みちのく」バージョン、いいじゃないか!
オールブラックス、うまかったー!ごちそうさまでした!
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【末廣ラーメン本舗 高田馬場分店】
新宿区高田馬場2-8-3
03-3200-2885 11:00-27:00
※最新情報はお店にご確認ください。