【つけ蕎麦 安土 高田馬場本店】赤いつけ汁に黒光りの蕎麦!はじめての「つけ蕎麦」にびっくり!
今日のランチは、馬場の取引先ですすめられた「つけ蕎麦」!
しかし「つけ蕎麦」というのは、はじめてだ。果たして、どんな「おそば」なのだろうか?
よく食べる「つけ麺」に近いのだろうか。
しかしこれから行くお店は、おそば屋さん。
温かい汁にそばをくぐらせていただく、「せいろ」に近いのかもしれない。
馬場は、いろいろなお店があっておもしろい。未知との遭遇に、好奇心と期待がふくらむ。
おっ、ここだ。
看板や提灯には「つけ蕎麦」の文字が入っている。
入店すると、すぐ左に券売機。
先に食券を購入するシステムか。
あとで会計するおそば屋さんスタイルではなく、先に食券を買うのが一般的なつけ麺店・ラーメン店のスタイルか。
さらに、おすすめメニューが並ぶ最上段のボタンを見ると、
鶏つけ蕎麦
鶏こってり
豚つけ蕎麦
豚こってり
特 製
おそば屋さんの「専売特許メニュー」となる「せいろ」の文字はない。
やはり、つけ麺、ラーメン系ということか。
しかし、券売機の横を見ると、蕎麦をひく石臼!
思わず、石臼に見入っていると、後ろを通った店員さんが、
うちのそばは、自家製ですよ!と笑顔で声をかけてくれた。
うーん、やはりおそば屋さんだ。
「せいろ」か「つけ麺」か…。いやいや、考えるより、食べるが早しだ。
再び券売機に目をうつし、「鶏つけ蕎麦」「豚つけ蕎麦」のどちらにするか考える。
そして、一番上の一番左がおすすめ!の鉄則に従い「鶏つけ蕎麦」のボタンを押す。
店員さんの案内に従って着席。食券を渡して「お宝」を待つ。
店内はカウンター席とテーブル席で、20席ほど。男性客、女性客は、ほぼ半々だ。
そして10分ほどで「お宝」が登場した。
おおっ、これが「つけ蕎麦」か!
右を見ると「おそば」だ。
刻んだ海苔がきれいにトッピングされた、田舎そば風の黒いざるそばだ。
高級感のある白いお皿にもられているから、黒さが際立つ。
一方左を見ると、「おそば」じゃない。
赤いスープを基調に、ねぎやメンマのトッピング。
これは、そばの「つゆ」ではなく、つけ麺の「つけ汁」だろう。
右は「おそば」、左は「つけ麺」?う~ん、どうやらジャンルの特定は難しそうだ。
そんなことより、早くいただこう!
右から黒光りのそばが、左から真っ赤なつけ汁が、「早く来い!」と私の食欲中枢を挑発する。
はしを持ち、グイっと黒いそばをすくう。
そして、それを赤いつけ汁に入れて…、と思ったが、ここであることを思いつく。
普段、おそば屋さんでは、そばを、つゆに半分しか入れない。
本音は全部入れたいところだが、「江戸っ子マナー」を守って、気取って食べている。
しかしここにあるのは「おそば」ではない。ジャンルの特定ができない「つけ蕎麦」だ。
となると、伝統的な「江戸っ子マナー」は関係ないはず。
よし!
すくったそばをすべて赤いつけ汁に沈み込ませる!
おおー、快感~、禁断の爽快感!
そして、つけ汁を全身にまとったそばを一気に引き上げ、すすっ!
おおっ、ピリリと刺激的なつけ汁に、コシのしっかりしたそばが、ベストマッチ!
そばをあま噛みして、一気に飲みこむと、のど越しもいい!
黒さから田舎風の、ボソっとしたそばかと思ったが、二八系。
つなぎを上手に使った滑らかさ。店員さんが、自家製ですよ!と言うだけある。
そして「つけ汁」も確かめてみる。レンゲで、ちょっとすくって、すすっ。
おっ、この刺激的なピリリ感は、ラー油だろう。
そしてこの旨みは、おそば屋さんらしく節系の出汁から来ているようだ。
さらに、つけ麺やラーメンにある鶏系か。動物系の出汁もきいて、厚みが出ている。
うーん、いいバランスだ!
これはそばにして、そばにあらず。そして、つけ麺にもあらず。
やはり、これは別ジャンル。「つけ蕎麦」だ!
ラー油と出汁の、心地よい刺激と味わいとで、はしが進む。
そばも結構ボリュームがある。「そば、つゆに全部入れ!」の禁断の爽快感が何度も楽しめて、うれしい!
おおっ?つけ汁の中に何かある。
揚げものだ。
うまそうー!ぱくり。
おー、さっぱりした鶏の胸肉だ!この厚みある、刺激的なつけ汁にはぴったりだ。
おおっ、さらに揚げた鶏皮まで入っているのか!ぱくり!
う~ん、胸肉と違った食感、違った味わいがいい!サービス満点、なかなかニクい演出だ。
そしてメンマ!
おそば屋さんで、メンマをほうばるなんて、はじめての経験だ!コリコリ。
そして、前を見ると「たまご」の山!
添えられたメッセージを読むと、
新鮮な濃卵です。ご自由にどうぞ!
確かにこのピリリ系のつけ汁に、たまごを入れるのもいいかもしれない!
すぐに、たまごを取って、割って、ポトン!
そして、そばをすくう。
すくったそばで、グルグルっとたまごをくずし、馴染ませ、すすっ!
おぉー、マイルド~!
ラー油の刺激が一歩後退、節系&鶏系の出汁と、たまごのハーモニー!
マイルド派に転身した赤いつけ汁が、これまたいい!
おっ、たまごの山の隣を見ると調味料がいろいろある。
山椒、胡麻、柚子、七味、こんなにあったのか。
赤いつけ汁と、黒いそばのインパクトで見逃していた。
おっ、一番左に「揚げ玉」がある!
おそば屋さんと言えば「揚げ玉」だ!
条件反射のように、揚げ玉をスプーンですくって、つけ汁にサッとひと振り。
そしてそばをつまんで、つけ汁にぐいっと入れる。それをサッと引き上げ、すすっと!
う~ん、いい感じだ!マイルドになったつけ汁に、揚げ玉の油と食感が、ほんのりとしたアクセント!
まさに、おそば屋さんならでは、揚げ玉マジック!
気分もさらに高揚、一気に蕎麦を食べ揚げる。
さあ次は、〆のそば湯に進もう。
多過ぎないよう、少な過ぎないよう、気を付けながらそば湯をつけ汁に注ぐ。
そして、ひと口。ぐびっ!
おー、これまたはじめての味わい!
そば湯リーダーのもと、ラー油、節、鶏、たまご、揚げ玉のメンバーが、列を乱さず大行進!
多様な味わいのそば湯に満足しながら、一気に飲み干す!
ふー、うまかったー!ごちそうさまでした!
そして席を立つ。するとその時、1枚の説明書きに気が付いた。
お好みに合わせてアレンジ!? 読むと、
山椒
鼻から突き抜ける香りと、舌のしびれをご堪能いただけます。
生たまご
辛さが抑えられて濃厚マイルドになります。
黒酢
味がしまり、完食寸前に投入するのがおすすめです。
胡麻
かおり豊で味に深みを与えます。
☆最後はつけ汁にそば湯を入れて、スープとしてお召し上がりください。
これまた見逃していた。調味料のトリセツがあったのか。
しかし生たまごはいただいた。さらに、ここに書いていない揚げ玉まで味わった。
十分満足だが、でもちょっと残念。山椒、黒酢、胡麻のアクセントも楽しんでみたかった。
まあ、いい。すぐにまた「つけ蕎麦」をいただきに来るだろう。
山椒、黒酢、胡麻は、その時のお楽しみにとっておこう!
【つけ蕎麦安土 高田馬場本店】
新宿区高田馬場4-18-9
高田馬場駅徒歩6分
03-3227-9886
11:30-22:00
※最新情報はお店にご確認ください。
【地 図】
※「うまログ」の新着情報は、Twitter でお知らせしています。