【つけ蕎麦 安土 高田馬場本店】赤いつけ汁に黒光りの蕎麦!はじめての「つけ蕎麦」にびっくり!

今日のランチは、馬場の取引先ですすめられた「つけ蕎麦」

 

しかし「つけ蕎麦」というのは、はじめてだ。果たして、どんな「おそば」なのだろうか?

 

よく食べる「つけ麺」に近いのだろうか。

 

【うまログ第100話 百日紅/新宿より】

 

しかしこれから行くお店は、おそば屋さん

 

温かい汁にそばをくぐらせていただく、「せいろ」に近いのかもしれない。

 

【うまログ第26話 正音/下北沢より】

 

馬場は、いろいろなお店があっておもしろい。未知との遭遇に、好奇心と期待がふくらむ。

 

おっ、ここだ。

 

 

看板や提灯には「つけ蕎麦」の文字が入っている。

 

 

入店すると、すぐ左に券売機。

 

 

先に食券を購入するシステムか。

 

 

あとで会計するおそば屋さんスタイルではなく、先に食券を買うのが一般的なつけ麺店・ラーメン店のスタイルか。

 

さらに、おすすめメニューが並ぶ最上段のボタンを見ると、

 

 

鶏つけ蕎麦

鶏こってり

豚つけ蕎麦

豚こってり

特 製

 

おそば屋さんの「専売特許メニュー」となる「せいろ」の文字はない。

 

やはり、つけ麺、ラーメン系ということか。

 

しかし、券売機の横を見ると、蕎麦をひく石臼

 

 

思わず、石臼に見入っていると、後ろを通った店員さんが、

 

うちのそばは、自家製ですよ!と笑顔で声をかけてくれた。

 

うーん、やはりおそば屋さんだ。

 

「せいろ」か「つけ麺」か…。いやいや、考えるより、食べるが早しだ。

 

再び券売機に目をうつし、「鶏つけ蕎麦」「豚つけ蕎麦」のどちらにするか考える。

 

そして、一番上の一番左がおすすめ!の鉄則に従い「鶏つけ蕎麦」のボタンを押す。

 

店員さんの案内に従って着席。食券を渡して「お宝」を待つ。

 

店内はカウンター席とテーブル席で、20席ほど。男性客、女性客は、ほぼ半々だ。

 

 

そして10分ほどで「お宝」が登場した。

 

 

おおっ、これが「つけ蕎麦」か!

 

右を見ると「おそば」だ。

 

 

刻んだ海苔がきれいにトッピングされた、田舎そば風の黒いざるそばだ。

 

高級感のある白いお皿にもられているから、黒さが際立つ。

 

一方左を見ると、「おそば」じゃない。

 

 

赤いスープを基調に、ねぎメンマのトッピング。

 

これは、そばの「つゆ」ではなく、つけ麺の「つけ汁」だろう。

 

右は「おそば」、左は「つけ麺」?う~ん、どうやらジャンルの特定は難しそうだ。

 

そんなことより、早くいただこう!

 

右から黒光りのそばが、左から真っ赤なつけ汁が、「早く来い!」と私の食欲中枢を挑発する。

 

はしを持ち、グイっと黒いそばをすくう。

 

 

そして、それを赤いつけ汁に入れて…、と思ったが、ここであることを思いつく。

 

 

普段、おそば屋さんでは、そばを、つゆに半分しか入れない。

 

本音は全部入れたいところだが、「江戸っ子マナー」を守って、気取って食べている。

 

しかしここにあるのは「おそば」ではない。ジャンルの特定ができない「つけ蕎麦」だ。

 

となると、伝統的な「江戸っ子マナー」は関係ないはず。

 

よし!

 

すくったそばをすべて赤いつけ汁に沈み込ませる!

 

おおー、快感~、禁断の爽快感!

 

そして、つけ汁を全身にまとったそばを一気に引き上げ、すすっ!

 

 

おおっ、ピリリと刺激的なつけ汁に、コシのしっかりしたそばが、ベストマッチ!

 

そばをあま噛みして、一気に飲みこむと、のど越しもいい!

 

黒さから田舎風の、ボソっとしたそばかと思ったが、二八系

 

つなぎを上手に使った滑らかさ。店員さんが、自家製ですよ!と言うだけある。

 

そして「つけ汁」も確かめてみる。レンゲで、ちょっとすくって、すすっ。

 

おっ、この刺激的なピリリ感は、ラー油だろう。

 

そしてこの旨みは、おそば屋さんらしく節系の出汁から来ているようだ。

 

さらに、つけ麺やラーメンにある鶏系か。動物系の出汁もきいて、厚みが出ている。

 

うーん、いいバランスだ!

 

これはそばにして、そばにあらず。そして、つけ麺にもあらず。

 

やはり、これは別ジャンル。「つけ蕎麦」だ!

 

ラー油出汁の、心地よい刺激と味わいとで、はしが進む。

 

そばも結構ボリュームがある。「そば、つゆに全部入れ!」の禁断の爽快感が何度も楽しめて、うれしい!

 

おおっ?つけ汁の中に何かある。

 

 

揚げものだ。

 

うまそうー!ぱくり。

 

おー、さっぱりした鶏の胸肉だ!この厚みある、刺激的なつけ汁にはぴったりだ。

 

おおっ、さらに揚げた鶏皮まで入っているのか!ぱくり!

 

 

う~ん、胸肉と違った食感、違った味わいがいい!サービス満点、なかなかニクい演出だ。

 

そしてメンマ

 

 

おそば屋さんで、メンマをほうばるなんて、はじめての経験だ!コリコリ。

 

そして、前を見ると「たまご」の山!

 

 

添えられたメッセージを読むと、

 

新鮮な濃卵です。ご自由にどうぞ!

 

確かにこのピリリ系のつけ汁に、たまごを入れるのもいいかもしれない!

 

すぐに、たまごを取って、割って、ポトン!

 

 

そして、そばをすくう。

 

 

すくったそばで、グルグルっとたまごをくずし、馴染ませ、すすっ!

 

おぉー、マイルド~!

 

ラー油の刺激が一歩後退、節系&鶏系の出汁と、たまごのハーモニー!

 

マイルド派に転身した赤いつけ汁が、これまたいい!

 

おっ、たまごの山の隣を見ると調味料がいろいろある。

 

 

山椒、胡麻、柚子、七味、こんなにあったのか。

 

赤いつけ汁と、黒いそばのインパクトで見逃していた。

 

おっ、一番左に「揚げ玉」がある!

 

 

おそば屋さんと言えば「揚げ玉」だ!

 

条件反射のように、揚げ玉をスプーンですくって、つけ汁にサッとひと振り。

 

そしてそばをつまんで、つけ汁にぐいっと入れる。それをサッと引き上げ、すすっと!

 

う~ん、いい感じだ!マイルドになったつけ汁に、揚げ玉の油と食感が、ほんのりとしたアクセント!

 

まさに、おそば屋さんならでは、揚げ玉マジック

 

気分もさらに高揚、一気に蕎麦を食べ揚げる。

 

さあ次は、〆のそば湯に進もう。

 

 

多過ぎないよう、少な過ぎないよう、気を付けながらそば湯をつけ汁に注ぐ。

 

そして、ひと口。ぐびっ!

 

おー、これまたはじめての味わい!

 

そば湯リーダーのもと、ラー油、節、鶏、たまご、揚げ玉のメンバーが、列を乱さず大行進!

 

多様な味わいのそば湯に満足しながら、一気に飲み干す!

 

ふー、うまかったー!ごちそうさまでした!

 

そして席を立つ。するとその時、1枚の説明書きに気が付いた。

 

 

お好みに合わせてアレンジ!? 読むと、

 

山椒

鼻から突き抜ける香りと、舌のしびれをご堪能いただけます。

生たまご

辛さが抑えられて濃厚マイルドになります。

黒酢

味がしまり、完食寸前に投入するのがおすすめです。

胡麻

かおり豊で味に深みを与えます。

☆最後はつけ汁にそば湯を入れて、スープとしてお召し上がりください。

 

これまた見逃していた。調味料のトリセツがあったのか。

 

しかし生たまごはいただいた。さらに、ここに書いていない揚げ玉まで味わった。

 

十分満足だが、でもちょっと残念。山椒黒酢胡麻のアクセントも楽しんでみたかった。

 

まあ、いい。すぐにまた「つけ蕎麦」をいただきに来るだろう。

 

山椒、黒酢、胡麻は、その時のお楽しみにとっておこう!

 

【つけ蕎麦安土 高田馬場本店】

新宿区高田馬場4-18-9

高田馬場駅徒歩6分

03-3227-9886

11:30-22:00

 ※最新情報はお店にご確認ください。

 

 

【地 図】

 

 

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