【打心蕎庵(だしんそあん)】喧噪はなれた住宅街に佇む名店、優雅に楽しむ「すだちそば」「九条ねぎそば」!

昨夜、調子に乗って食べ過ぎたせいだろうか?今日は、若干、胃もたれ気味だ。

今日のランチは、スッキリ、さっぱり系にしよう。

そうだ!シモキタに着任した夏に、教えてもらった「すだちそば」「打心蕎庵」にいこう! 

名店「打心蕎庵」のすだちそば

あの時食べた「すだちそば」。冷たいそばに、器いっぱいの輪切りの「すだち」!

ビジュアル的な美しさはもちろん、さわやかな清涼感、すっきりとした味わいがすばらしかった!

お店の方に「すだち」の食べ方を聞くと、

そのまま食べても結構ですし、おそばと一緒に食べてもおいしいですよ。

おそばは甘みのある「常陸秋そば」なので、すっきりした「すだち」と、とても合いますよ。

とのことだった。

もちろん、両方を味わった。

まずは「すだち」だけでいただき、そしておそばと一緒にもいただいた。

調子にのって「すだち」4枚を「大人食い」、すっきり清涼感の「特盛り」も満喫した。

 

よし今日は、打心蕎庵の「すだちそば」だ!

でもちょっと待てよ。

今は。あの時、店員さんが「すだちそば」は「夏季限定」と言っていたような…。 

んー。が、考えるより行くが早し。「打心蕎庵」に向かう。

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やはり「すだちそば」は・・・、だが、しかし!

当店は駅から10分ほど。喧噪を離れ、ちょっと奥に入った住宅街にある。

おー、相変わらず趣きのある店構えだ。

 

外のれんをくぐり、10メートルほど庭を歩いて入店する。ハイソ感いっぱいのお店だ。

さて「すだちそば」はあるかなー?と、メニューを見る。

ない…。

店員さんにも確認したが、「すだちそば」はなかった…。やはり夏季限定とのことだ。

が~ん、ショック…。しかし、ここで落ち込んではダメだ。

力をふりしぼって、もう一度メニューを見る。

そして店員さんに再度聞いてみる。さっぱりしたものはありますか?と。

「温かいおそばの “九条ねぎ” は、いかがでしょうか?」と店員さん。 

ん?京野菜の「九条ねぎ」? 

九条ねぎといえば「京都ラーメン」!?

「九条ねぎ」と聞いて、たまに行く麻布十番の「京都ラーメン 新福菜館」を思い出す。

「九条ねぎ」をふんだんにトッピングした、黒いスープの京都ラーメン。

あのイメージだろうか?

 

いや、もしかしたら「ねぎマシ」のイメージか? 

うん、多分そうだろう。

となるとチャーシューの代わりに入っているのは、カレー南蛮のように豚肉か。

それともお上品に鴨肉だろうか。

名店「打心蕎庵」の九条ねぎそば

しかし店員さんに聞いてみると、このイメージは違っているらしい。

「九条ねぎそば」の「たね」は、「九条ねぎ」のみ、お肉は入っていないという。

んっ?「ねぎ」のみ?「そば」に「ねぎ」が合うのは当たり前。

カレー南蛮、鴨南蛮も「ねぎ」があっての「南蛮」だ。

しかし「ねぎ」は「脇役」のはず。それを「主役」で、かつ「脇役」なしで採用?

んー、イメージがわかない。果たしてどんな「そば」なのか?

いや、ちょっと待てよ。

夏に食べた「すだちそば」も「すだち」以外の「たね」はなかった。

「すだち」のみで、あの清涼感、さわやかな味わいが楽しめた。

それと同じということか!と納得。

そして店員さんに「はい!九条ねぎそば、お願いします!と元気に注文!

見事な立ち直りだ。

「すだちそば」がなかったショックはすっかり忘れている。

心は、関心は完全に「九条ねぎそば」に移っている。 

そして目の前の中庭を見ながら、優雅に「お宝」を待つ。

 

店内には、ガラス越しに「そば打ち処」も見える。

おそば屋さんというより、小粋な割烹、小料理店のような店内空間。

う~ん、優雅~! 

そして、10分ちょっと「優雅~」を楽しんだところで「お宝」が登場した。

 

おー、これが「九条ねぎそば」か!

器いっぱいに広がる、輪切りでない九条ねぎ!まさに「未知との遭遇」だ! 

それでは、いただこう。まずは「そば」から。 

 

う~ん、さすが名店!のど越しのよさは、温かいおそばでも変わらない!

そうだ、当店の名刺に「よんたてそば 打心蕎庵」と書いてあったよな。 

 

「よんたて」ってなんだろう?

店員さんに聞いてみると、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の「さんたて」に加え、「採りたて」の「4たて」。当店の自慢らしい。

そうなのか。採りたてか。

そりゃ、うまいはずだよなーと、今度は「九条ねぎ」と一緒におそばをいただく。

 おー、いいっ!南蛮そばに入っている「白ねぎ」よりも深い味わいがある。

薬味の「輪切りのねぎ」のような、単純な辛味ではない。

さっぱりしていて、かつ深い味わい、甘みもある。食べ続けても、辛さや苦みを感じない。

さすが名店!「九条ねぎ」の良さとうまさを最大限に引き出している。

これだけで「たね」になる逸品に仕上げている。お見事だ! 

そして優雅に「九条ねぎそば」を完食。最後、濃いめのそば湯で〆る。

ごちそうさまでした! 

これだけの「ねぎ」をいただいたのだから、しばらく風邪もひかないだろう。

不思議なことに、胃もたれもなくなってきている。

うまいだけじゃない!身体にもいい! 

おっ、ミニコースの「昼膳」というのもあるか。

お腹の調子がよくなると視野も広がって来る。

次回は、これをいただいてみようか。でもランチにはちょっとぜいたくか。

よし、来月の「ハーフマラソン」を完走したら「自分へのごほうび」でいただきに来よう!

お店の案内

【1.打心蕎庵/下北沢】 

 世田谷区代沢3-7-14 下北沢徒歩10分 

 03-5431-0141 

 11:30-21:30 火曜定休

 月・水-金の15:00-17:30は休

※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。

【2.新福菜館/麻布十番】 

 港区麻布十番1-2-5 麻布十番駅徒歩2分 

 03-6441-3395 11:00-23:00

※営業時間等、最新情報はお店にご確認ください。

【地図】

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