【らぁめん小池】ミシュランも認める、ラーメン小池さんも認める、プレミアムな極上「煮干しラーメン」!
《Round1.ランチタイム》
京王線の千歳烏山にある取引先。仕事が終わって、社長と雑談。ここの社長は自他ともに認める大の麺好き。
社長曰く、「木村さん、シモキタにはうまいお店がたくさんあるでしょ。でも、京王線にもうまいラーメン屋とか結構あるよ!帰りに寄ってみたら!」。
ありがたいことに、おすすめの「麺」のお店をいろいろ教えてくれた。
これから、ちょうどお昼。それでは!と、下北沢の会社に戻る途中、京王線を上北沢駅で途中下車。
麺好き社長によると、ここに「ミシュラン」のビブグルマンに毎年選ばれるラーメン店があるらしい。
駅を出てまわりを見る。「上北沢」と「下北沢」は一文字違いだが、下北沢とはまったく違う。
お店あふれる下北沢と違って、上北沢は、駅が住宅街に近く、駅周辺の飲食店が少ない。
「本当にミシュランおすすめのお店が、ここにあるのだろうか…」と思いながら、甲州街道方面へ進む。
おお、あった、あった!ここだ!うわぁ、提灯デカっ。
入店待ちは10名ほど。しかしお客の回転は早かった。待つこと10分弱で入店。ふぅー。
まずは券売機で食券を購入する。社長は「煮干しラーメン」が一押し!と言っていた。
券売機を見ると「煮干しラーメン(780円)」「味玉煮干しラーメン(880円)」。
どちらににするか迷っていると、その下に「濃厚ラーメン(800円)」という魅力的なボタンも目に入った。
いやいやここは、「スーパーサラリーマン」として、社長の一押しをムゲにする訳にはいかない。
「濃厚ラーメン」のボタンは見なかったことにして、「味玉 煮干しラーメン」のボタンをしっかりプッシュ。
そして、しばしお行儀よく待ち、店員さんの言う通りに着席。「お願いします」と笑顔で食券を店員さんに渡す。(おー、模範的なサラーリーマン!取引先のおすすめするお店に、ご迷惑をかけてはいけない。)
まわりを見ると、10席ほどのカウンター席に、スーツ姿の男性、作業服の男性、30歳台主婦と思われるママ友3人組、ご高齢のご夫婦等々。やはり人気店、客層は広い。
店員さんも親しみやすく応対がよい。毎年ミシュランに選ばれているのに、立派にものだと感心しながら「お宝」を待つ。
そして5分後、「お宝」登場!
おおぉー、黄金色に輝く、キレイな透明系醤油スープ!
その上、中央には、おしゃれなパスタのように小山状に盛られたレアチャーシューが!
周りには色とりどりの、鶏つくね、刻みタマネギ、青菜、玉子が美しく配置されている。
そして、その下にあるスマートだがコシのありそうな麺が、全体を包み込んでいる。美しい!!
目の前の美しさに、しばし息をのむ。
しかし、こういう時こそ深呼吸だ。ふぅー、ふぅー。よし、落ち着いたところで、スープからいただこう!
おっおっー、上品な煮干しの味わいが、口当たりも良く、上品なリズムで口全体へと広がっていく!素晴らしい、なんて華麗なスープなんだ!
よし次っ、麺もいってみよう。
中細ストレートの麺を、すすっ!
うまいっ!ややカタ、のど越しも抜群!このスープに、まさしくベストマッチ!
さらにもうひと口いただく。すすっ。
おー、いい!いい!すごくいい!とまらなくなりそうだ。
しかし、出会った瞬間から気になっている、丼中央に盛られた「レアチャーシュー」。これをいかねばならない。
小山から1枚を上手にはがして、ひと口いってみる。パクリっ。
おぉー、しっとり、やわらか~!
おおぉー、うまっ!お肉の旨みしっかり、ジューシーな味わい!
すごいぞ、これ!
このチャーシューは「真空低温調理」という技法で調理されているらしい。小山状にもられているのは、スープの熱で温められないようにするため。しっとり感と肉の旨味を楽しめるようにとのことだ。
うーん、ちょっと難しいが、すごい!うまい!すばらしい!
ローストビーフとはジャンルが違う。そんじょそこらの塩辛い生ハムなど足元にもおよばない。ムチャクチャいい!お見事過ぎる!
また深呼吸をして、気持ちを落ち着かせる。次は「鶏つくね」をいってみよう。
これも気になっていた。練りこまれた青菜が見た目うるわしい。もったいないが、ひと口でいただこう。パクっ。
おぉー、これまた、お見事ー!
生姜がちょうどいい感じできいていて、軟骨の食感が絶妙!許してもらえるのなら、是非5、6個おかわりをしたい。
そして再び麺に戻り、次に「玉子」をいってみる。殻のむき方も丁寧だ。さすがにこれはひと口でいけず、半分パクり。
おー、きちんと味付けがされ、絶妙な半熟。プロの「仕事」を感じる。
スープ、麺、チャーシューの定番「ラーメン三本柱」だけでも素晴らし過ぎるのに、「脇役」にもいっさい手を抜かないのか!
まさに、素晴らしさのパーフェクト、完璧なラーメンだ!
うー、はしが止まらない、スープも残らない、そして完食!
ごちそうさまでした!大々々満足でした!
= = =《 Round2 夜、ガマンが限界に!? 》= = =
昼のパーフェクト、淡麗「煮干しラーメン」はすばらしかった!!しかし、どうしても気になることがひとつだけある。
それは昼、券売機のボタンが見えないふりをした「濃厚ラーメン」。
いったいどういうラーメンなのだろう、どんな味なんだろう?うーん、気になって仕方がない!
恐縮ながら、麺大好き社長に電話して聞いてみる。すると「もちろん、それもおすすめだよ!」と。
であれば行くしかない。よし、今日の晩メシは「らぁ麺 小池 Round2、濃厚ラーメン」だ!
18:00過ぎ、再び「らぁめん小池」に入店。昼と同じく券売機へ。今日2回目だから段取りがいい。
ふと券売機の上を見ると、昼は気付かなかったが、ミシュラン人形があった。
ほー、さすがミシュラン小池!と思いながら「濃厚ラーメン(800円)」のボタンをしっかりと押す。
そしてカウンター席に着席。店員さんが再度の訪問に気付いたようで、笑顔で応対してくれる。(一日に何度もすみません!)
そして5分後、「お宝」が登場した!
うぉー、来たぁー!
ちょっとお行儀が悪いが、食的好奇心を押さえることができない。おはしとレンゲを持って、まずは昼の「煮干しラーメン」との違いをチェックしてみる。
おっ「レアチャーシュー」「鶏つくね」は昼の「煮干しラーメン」と同じだ。あの「うまい!」が再び味わえる!うれしい!ありがたい!
「刻みタマネギ」も昼と同じようだが、「青菜」は、輪切りの「長ねぎ」に変わっている。
そして当然ではあるが、最大の「違い」は、見るからに濃厚そうなこの「スープ」!ブラウン系の色合いで、少しとろみがあって、量は少なめだ。
ちょっと身震いをさせながら、スープをいただいてみる。
くくぅー、やはり来たー!
煮干しがガツンと来たー!
煮干し全面の、ガチ濃厚スープだー!
とろみは鶏白湯ベース。昼の黄金色、透明系の淡麗「煮干しラーメン」とは打って変わっての別物。
しかし、昼の「煮干しラーメン」と同じく、しばらくするとまた飲みたくなってしまう「魔法のスープ」だ!
よし次っ、麺をいってみよう。
麺は「煮干しラーメン」と同じく、中細ストレート麺、ややカタだ。すすっ。
おー、この麺はすごい。淡麗な「煮干しラーメン」だけではなく、「濃厚ラーメン」にもぴったりと合う!
もはや、「煮干し」に心地よく、かつガンガンせめられ、はしが止まらない状態となってきた。
ふと卓上を見ると、お酢が置かれていた。お酢を入れるとマイルドになるのであろう。
いやいや、今はいらない!このままで、この「濃厚」をいただき続けたい!
くっ、くぅー、来る、来る。来い、来い!
いつもは「辛味」をプラスオンする刻みタマネギに、今は「優しい甘さ」を感じる。
これ、マジたまらない!「濃厚なインパクト」と「うまさ」を十二分に楽しみながら、完食!
ごちそうさまでした!
昼の淡麗「煮干しラーメン」に続き、夜の「濃厚ラーメン」も実に素晴らしかった。お見事としか言いようがない!
帰り際、券売機の上を見ると、ミシュラン人形のとなりに、ラーメン小池さん!
「らぁめん小池」だから、「ラーメン小池さん」か。
うまさだけではなく、シャレっ気も忘れない。
いや、ミシュランだけではなく、小池さんも認めるラーメンということか!
【らぁめん 小池】
世田谷区上北沢4-19-18
京王線上北沢から徒歩5分
11:00-14:30(土日祝は15:00)
18:00-21:00 不定休
(注)最新情報はお店にご確認ください。